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融資実行の承認手続き

■融資の実務 融資実行の承認手続き

□決裁権限

融資実行の可否を決定する権限のこと。決裁権限が誰にあるかは、融資先の信用格付、融資金額、融資期間、担保の有無などによって異なり、それぞれの金融機関の規定等で定められているもの。
一般に、金融機関にとってリスクの小さな案件(例:優良な融資先に対する少額で短期間の貸出)は部長・支店長に決裁権限があることが多い。
他方、金融機関にとってリスクの大きな案件(例:経営状況に懸念のある融資先に対する貸出)は金融機関の本部(審査部門、役員会等)に決裁権限があることが多い。

□稟議

融資案件の実行可否について、決裁権限を持つ者に対して判断を求めることで、このときに作成する書類を稟議書という。
なお、部長・支店長に決裁権限があるものは「部内・店内稟議」「部店長決裁稟議」とも呼ばれ、本部に決裁権限のあるものは「本部稟議」とも呼ばれる。

□稟議手続き

決裁権限に従って、部内・店内稟議または本部への稟議によって、融資実行の決裁を受ける。いかなる場合であっても、承認の決裁を得なければ融資を実行することはできない。なお、否決の決裁となった場合は、融資申出先に対し、融資謝絶の連絡をすることになる。

□稟議の流れ

(例)担当者 → 課長 → 部長・支店長 → 審査部 担当者→役席者→審査部長→ 役員会

【参考書籍】

「融資業務超入門第2版」https://a.r10.to/hkBgaq 

「融資業務180基礎知識第3版」https://a.r10.to/hDDin9 

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