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映画の扉を開く「& Premium特別編集 あの人の映画案内。」
映画が好きな人にとって、本書『& Premium特別編集 あの人の映画案内。』はまさに「映画の宝箱」と言える一冊でした。過去に『&Premium』で特集された「私の好きな映画」や「映画が教えてくれる、素敵なこと」を再編集・増補改訂した内容は、映画という文化が持つ奥深さと多様性を改めて感じさせてくれます。
映画の魅力を紐解くテーマたち
本書は、映画を愛する人々が「好きな映画」について語るだけでなく、映画が私たちの生き方や価値観にどう影響を与えるのかを掘り下げています。以下、いくつかの印象的なテーマをご紹介します。
いま観たい俳優、ティモシー・シャラメ
若手俳優として注目を集めるティモシー・シャラメ。彼が出演する映画は、独特の存在感と繊細な演技で観客を魅了します。本書でも、彼の出演作を通じて現代映画の魅力に迫るコーナーが印象的でした。シャラメは、映画の未来を象徴する俳優の一人と言えるでしょう。
「音楽が素敵だから、この映画が好き」
映画の世界観を形作るのはストーリーだけではありません。音楽もまた重要な要素です。本書では、音楽が印象的な映画についての紹介が特に心に残りました。例えば『ラ・ラ・ランド』や『アメリ』のように、音楽が映画の感動を倍増させる例が挙げられており、読んでいるだけでそのサウンドが頭に浮かんできます。
私をつくった映画
西川美和さん、ジェーン・スーさん、市橋織江さん、本谷有希子さんといった多彩なクリエイターたちが、それぞれの人生に影響を与えた「私をつくった映画」について語る章は、個人的に最も興味深かった部分です。一つひとつの映画が彼らの感性や生き方にどのように影響を与えたのかを知ることで、映画が持つ力の偉大さを実感しました。
映画評論家が愛する、あの名作たち
映画評論家の視点から紹介される名作の数々は、初心者から映画通まで楽しめる内容でした。『カサブランカ』や『ゴッドファーザー』といった不朽の名作が、どのように歴史的な価値を持っているのかが解説されており、新たな視点で映画を観直すきっかけになりそうです。
映画好きに観てほしい、海外ドラマ
映画とドラマの垣根が薄れている昨今、本書では映画好きにこそおすすめしたい海外ドラマも紹介されています。『チェルノブイリ』や『ブレイキング・バッド』といった作品は、映画顔負けのストーリーテリングと演出が魅力で、ぜひ次に観る作品リストに加えたい内容でした。
映画は人生の教科書
本書を通じて、映画が私たちに与える影響の大きさを再確認しました。「世の中を学べるドキュメンタリー映画」や「映画館が教えてくれたこと」といったテーマでは、映画が単なる娯楽を超えた学びや気づきの場であることが語られています。映画を通じて世界を見つめ直す――そんな素敵な体験が詰まった内容です。
まとめ
『& Premium特別編集 あの人の映画案内。』は、映画が持つ多様な魅力をさまざまな視点から楽しめる一冊でした。映画を観るのが好きな人はもちろん、まだ映画の奥深さに触れていない人にもぜひ手に取ってほしい内容です。
この本を片手に、次はどの映画を観ようかと考える時間が楽しみになりました。