『いぬやしき』|人間の本質は善か悪か?機械の身体を持つ男たちの対決!
奥浩哉原作の衝撃作『いぬやしき』が実写映画化された本作は、
**「機械の体を持った2人の男」**を軸に、
✔ 正義と悪の対比
✔ 人間の本質とは何か?
✔ 「力」を得たとき、どう生きるのか?
という深いテーマを描き出す。
定年間近の冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎と、
**高校生・獅子神皓(ししがみ ひろ)**が同じ事故で超越的な力を手に入れながら、
まったく異なる道を歩むというストーリーは、
単なるヒーロー映画ではなく、人間ドラマとしても見応えのある作品だった。
■ あらすじ:機械の身体を手に入れた男たち
定年を間近に控えた犬屋敷壱郎(木梨憲武)は、会社でも家庭でも冷遇される日々を過ごしていた。
さらに、ある日医者から末期ガンで余命宣告を受け、絶望の淵に立たされる。
そんな彼が夜の公園で謎の墜落事故に巻き込まれた瞬間、人生は一変する。
気がつくと、自分の身体が機械に置き換えられ、人間を超越する力を持つ存在になっていた。
同じ事故に巻き込まれた高校生・獅子神皓(佐藤健)もまた、同じ力を得るが、
彼はその力を完全に「私利私欲のため」に使い始める。
✔ 犬屋敷は、家族や社会から疎外されていたが、「人を救うこと」に目覚める
✔ 獅子神は、母親や親友を大切に思いながらも、自分を拒絶する社会に対し「殺戮」で応える
善と悪、光と闇——**2人の「正義」と「存在意義」が交差する物語が幕を開ける!
■ 見どころ①:圧倒的なVFXアクション!
本作のアクションシーンは、日本映画の中でもトップクラスの完成度。
✔ 都市の上空を高速飛行するシーン
✔ 銃弾を超えたエネルギー弾によるド派手な戦闘
✔ 爆発や破壊のスケール感
CG技術が駆使されており、
ハリウッドのヒーロー映画にも匹敵するクオリティになっていた。
特に、クライマックスで繰り広げられる犬屋敷 vs 獅子神の空中バトルは圧巻!
破壊される東京の街、ビルをすり抜けながらの高速戦闘は、
邦画の枠を超えたスケールを感じさせた。
■ 見どころ②:「力」を得たとき、人間は何をするのか?
本作のテーマは、「超越的な力を持ったとき、人間は何をするのか?」という問い。
✔ 犬屋敷は「人を救うこと」に使う
✔ 獅子神は「人を殺すこと」に使う
この対比が極めて鮮明に描かれる。
獅子神は、最初は母親や親友を大切にする少年だったが、
✔ 「自分を受け入れない社会」
✔ 「ちょっとした拒絶に感じる怒り」
をきっかけに、圧倒的な力をもって社会を破壊し始める。
彼は本当に「純粋な悪」なのか?
それとも、「傷ついた少年の悲しみ」なのか?
観る人によって、獅子神の行動に対する解釈が分かれるのも本作の魅力だ。
■ 見どころ③:木梨憲武×佐藤健の熱演
主演の木梨憲武と佐藤健の演技が、この作品をより深いものにしている。
✔ 木梨憲武(犬屋敷壱郎)
- 「冴えないおじさん」から、「人々を救うヒーロー」へと変貌する過程を熱演。
- 家族に疎まれながらも、人を救うことに意味を見出す姿が胸を打つ。
✔ 佐藤健(獅子神皓)
- カリスマ的な悪役を演じ、狂気と悲しみの入り混じる複雑なキャラクターを体現。
- ある時は「優しい青年」、ある時は「冷酷な殺人鬼」という二面性が際立っていた。
二人の演技があるからこそ、
本作は単なる「アクション映画」ではなく、
「人間ドラマ」としての重厚感が生まれていた。
■ まとめ:「ヒーローとは何か?」を問いかけるダークSF映画
『いぬやしき』は、
✔ 圧倒的なVFXアクションとスケール感
✔ 「力を持ったとき、人間はどう生きるのか?」という哲学的なテーマ
✔ 木梨憲武×佐藤健による、善と悪の対比を描いた熱演
が見どころの、日本映画の枠を超えたダークSFアクションだった。
単なる勧善懲悪のヒーロー映画ではなく、
**「正義とは何か?」「悪とは何か?」**を問いかける作品になっており、
「ただのアクション映画」と思って観ると、その深みと余韻に驚かされるはず。
✔ 「日本発の本格SFアクションが観たい!」
✔ 「ヒーローと悪の対比をしっかり描いた映画が好き!」
✔ 「人間ドラマとしても楽しめる映画が観たい!」
そんな人には、ぜひオススメしたい作品!
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