ねぇ覚えてる? 初めて二人で行った場所。 覚えてないよね。 二人で白梅を見に行ったんだ。 でもまだ早すぎて硬いツボミだったんだ。 仕方なく売店で 缶ビールを買って 外のベンチで飲んだけど 寒すぎて 冷えすぎたビールは 全然美味しくなくて。 そのビールがスーパードライだった事は 鮮明に覚えている。 缶ビールと外気温で 冷たくなりすぎた手が痛くて というのは口実で 君の手を握ったんだ。 人が見てるから恥ずかしい。 と言われて 手を離したがっ
お金が欲しいな と思って 駐車場を 俯いて 歩いていたら 1円玉を 拾った。 私は 宇宙の真理に 出会った。
絶対に 自分の事 ババア って 言わない。 100歳に なってもだ。 あ、 その時は バァバか。
狂ってしまえば 誰かが 最適な方法と 手段を提示して 楽に生きる道を 選んでくれたはず。 発狂する事も 叫ぶ事もできない 私の精神と身体は 想像以上に 頑丈だった。 理由を持たない 理由なんか持たせたくない 涙が 目から溢れる前に 手に取ったものは 台布巾だった。
高身長男性好きです。 キスする時 奪われる感じがするから。 同じ位の身長の男性好きです。 同じタイミングで キスできるから。 私より低い身長の男性好きです。 キスしてー って顔が見れるのかわいいから。 そんな事 どうでもいいから 柔らかい舌を 絡ませて。
疲れてる から 寝たく ない。 メール が 欲しい から 送ら ない 事に 慣れた。
夜中に 桃を 食べた ら 死にたく なった。
ユーグレナ入りのクッキーを買ってきた。 理系女子にあげた。 「え?! ユーグレナ入りですか? これってミドリムシですよね? 食べれるんですか? すごいですね! いただきます。 普通に美味しいですね! 栄養素は…(箱の裏面栄養素欄を読む) 栄養価も高いですね。 これで食料危機問題も 解決に向かえば良いですね。 ミドリムシといえば… (雑談続く)」 * 経理の女の子にもあげた。 「いただきます。 おいしいー!」 * どちらがモテるか なん
タクシー中で安堵感はなく ギザギザの感情が支配して 悪い方でテンションが高く 落ち着かなかった。 誰かに話して この感情を分散したかった。 家に到着しドアを開けたら 彼氏が玄関まで迎えに来てくれた。 私は荷物も置かず一部始終を話した。 さっき駅でタクシーを待ってる時に 男の人が殴られたのを見たの、 タクシー待ちの列でタバコを吸ってる人がいて 男の人がその人を注意したら、 注意された人が怒ってね それで 注意した人を殴ったの、 私、怖くて何も出来
「ここでタバコを吸うのは辞めてください。 喫煙所はあっちです。」 と タクシーを待ってる列で 私の前の前の男性が注意していた。 注意した男性は 妻とベビーカーに乗った子供を連れて お揃いではないけども 家族皆 水色と白のストライプのシャツを おしゃれに着こなしていた。 私の前にいた注意された相手は なんとかザイルの一員にいそうな 日に焼けた感じで 金色の太めのネックレスをし 筋肉質で短髪の若い男だった。 そのなんとかザイルみたいな男は タバコ
果汁31%と 41%を 体内に摂取して 72%換算。 片方だけの イヤホンからは アイノネ。 4%分のアルコールは アマザラシの アイツの事か ワタシの事か。 あのね 今日 会いたかったんだ。 4%のアルコール分は アイノネ あのね 無邪気な愛で マヒさせて 自分の中指は 入らないんだ。
つい 好きだったアメリカンチェリーを 買ってしまう事。 つい 好きだったパクチーを 買ってしまう事。 もう 低脂肪乳を買っても 怒られない事。 半熟卵を食べられる事。 コーヒーを自由に選べる事。 訳の分からない感情は トーストに乗せて食べてやる。 まずかったら ビニール袋に包んで 火曜日と金曜日の 燃えるゴミの日に捨ててやる。 みんな 燃えてしまえば 好きな花を植える事に 躊躇はない。
あたし、画家になるの。 オジィが言ってた。 歌を歌う事と 絵を描く事は 誰にでもできる。 なんで今やらない? って。 オジィは 沖縄に住んでいて 観光客相手に 三線を弾いて 歌を歌っている。 あたしは なんのゆかりもない ただの観光客で オジィとは 何の血縁関係もない ただの他人なんだけどね。
マスク越しでも キスをすれば よかった。 恋人たちに みえたかもしれなかった。
悲しいから 冷蔵庫の中の物を 捨てて 捨てまくる。 食べなかったジャコ達の目が 恨む と ジップロックの中で 言っている。 私は 目を逸らして 口を噤む。