今更企画:映画メッセージは何が素晴らしいのか(ネタバレなし)

かなり前の映画になりますが邦題『メッセージ』の話をしましょう。
このレビューは観てない人向けに書いてますが、観た人でも共感していただけると自負しておりますので読んでください。🙇‍♂️

ネタバレなしにこの映画の魅力を100%を伝えすることは難しいので、ネタバレなしで6割くらいの魅力をお伝えできたらなと思います。

この映画の監督はドゥに・ヴィルヌーブという方で同年にSFの金字塔と名高いブレードランナーの続編を監督したことでも知られています。(BDが届いたのでまたnoteするかも🎬)
この映画は数年に一度現れる本物のSF映画でした。インターステラーなどもそうですよね。それらは、映画としての素晴らしさ&科学的な素晴らしさの両方を兼ね備えています。

ストーリー面

ストーリーとしては、未知との遭遇で新たな境地と思考を切り開くというお話です。(鬼ざっくり)冒頭のセリフ”時間の流れ”は映画を通してとっても強力なキーワードでした。この映画を読み解くために絶対不可欠な鍵です。流れるということ流れないということこの2つが理解できるとこの映画の本質に近づけます。そして、最後に話が”繋がった”時は感動させられること間違いないでしょう。洋題はArrivalなのですが、邦題のメッセージの方が的をついていると思います。彼らは何を伝えたかったのか、自分は何を伝えようとしていたのか。その答えがわかった時、話は全て繋がっているはずです。話が繋がった時のなんとも言えない虚無感と人間の無力さに言葉が出なかったのですが、そのネガティブな感情と同時にポジティブな感情も湧き出てくるところが圧巻でした。少し難しい映画だったので一回で全てを理解するのは大変ですが、二回目から回収される伏線には拍手をせざるを得ないでしょう。やっぱりネタバレなしに素晴らしさを語るのは難しいですね。


ヴィジュアルアート面

また、この映画はヴィジュアル面・アート面でも素晴らしかったです。
飛行体の陶器のようなモダンアート的デザインは見たものの興味をそそります。
そして予告編でも確認できる彼らの言語もとても不思議な感情をわきたせました。
シンプルであって、斬新で、精神的な言語は言語学者(主人公の職業)でなくても、魅せられるものがあります。そしてどこか和風で水墨画のような禅を沸騰させるデザインには心に訴えかけるものがありました。
ここまで精神的なSF映画は今までなかったでしょう。
またカラーコレクション(色使い)も良かったです。感情を色で表現しているところがとても勉強になりました。ブレードランナー2049でもそうですが、この監督が魅せる白色はどこか寂しくて新しい、このような色使いをなさる方は他に見た事がないです。


いい加減ブルーレイも出てるので皆さん観ましょう。

18歳、学生、クリエイター、未来創造者、過去探索者。