人は見ているものに同化する
美人、良いですよね。羨ましいです。小さい頃から綺麗な人が大好きで、これは皆んなそうだとも思いますが、私は常になりたい顔No.3までをいつ聞かれても良いように決めていました(いつ聞かれるつもりだったんだろう)
この一年を超えるほぼ誰にも会わないSTAY HOMEを強いられてたサンフランシスコ。私は学生で、毎日ZOOMで英語の授業を受けています。クラスは40人ほど。半分はチャイニーズで半分はほぼラティーノ(メキシコ、ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル、コロンビア、グアテマラ、ブラジル)その他、ロシア系、アラブ勢、日本人は私だけです。
ある日、ラティーノ勢のメイクがどんどん濃くなっていったことに気がつきました。濃いというか、口紅がしっかり塗られていました。グループチャットになった時に、その理由を聞くと
『コロナ禍でマスクをするので口紅を塗る時がない、直に他人に見せる時がない、だからZOOM授業はチャンスだと思って、口紅をしっかり塗るようにした』
なるほど。
この現象に気づいたのは私だけでなかったみたいで、普段メイクをほとんどしないチャイナ勢の口紅率がぐぅーーーんと上がりました。髪は寝癖があっても、目元はノーメイクでも、口紅だけはしっかりと。
それは4ヶ月前くらいのことで、今の流行りはアラビックの目の周りぐるりアイランがクラスのトレンド。ヒジャブで鼻も口も隠されている分、強めのアイラインはとてもエキゾチックで魅力的。
普段、みんな他人に会ってないから、クラスメイトの顔はとても大事な情報で、毎日見てるうちに強い個性に引っ張られてしまう。
そういえば私にも思い当たる節があり、サンフランシスコに来た一年目、友人の誕生日パーティで同席した、ブラジル人の女性の目元がグッと深くて綺麗で、早速次の日から、目頭にガシッと濃いめのシャドーを入れました。
浮かれて学校に行ったら、クラスメイトから『病気?顔色が悪くて、病気に見える』と言われる始末。これは私の技術の問題だと思いますが、人は目にしたものになりたい(もちろん良いと思うもの)つい同化してしまうということを再確認。
再確認というのは以前、かの有名な美容ライターの斎藤薫先生が書いていらした記事が印象的で(美容室で読んだ記事なので細部はうろ覚えです)心に残っていました。
美しくなりたいならば、美人がいる職場を選びなさい、人は目にするものに影響されるから。目の前にいつも綺麗なお手本があると自分もそうなりたいと、美しい習慣やしぐさを真似できるし、そうしているうちに自分も美しくなれる
みたいな内容でした。読んだ当時、斎藤薫先生が具体例として挙げられていた職場、アフタヌーンティーカフェとコンランショップをわざわざ見に行に行きました。
おっしゃる通り、本当に美人ばっかり、スタイルの良い方ばっかりでおお!と驚愕した覚えがあります。環境って大事なんですね。
人は見たものに同化する!
すっかり忘れていたことをZOOM授業で思い出した私の今の野望は
美人コンテスト会場の清掃員になること。
毎日、毎日、綺麗な人を見ながら仕事ができれば、同化していくんじゃないかなあ、なんて。
甘い考えですかね?