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アラブな女。

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 私が通っている語学学校は、政府がお金を出している無料の学校だ。世界の国からいろんな人種の生徒が通ってきている。一番多いのはラティーノ。私が住んでるサンフランシスコのミッション地区は、ラティーノが多く、英語よりスペイン語が多く聞かれるほど。次に多いのは中華系、そして他のアジアン、日本とヨーロッパからはとても少ない。意外に多いのが今回のテーマ、アラブの生徒。学校内のアラブ女性のほとんどはターバンかビジャブを身につけているので、とても目立つ。時々、民族衣装ばりの華やかな出立ちで、学校に来てることもあった。

 一番最初に仲良くなったのはイエメン出身のフラー。彼女はフランス語を話した。大人で落ち着いていて、声が小さい。ラティーノたちと群れることなく、いつも一人で座っていた。『アンシャンテ、ジュ マペール マミ』ほぼカタカナフラ語で話しかけると、すごく喜んでくれて、お昼を一緒に食べるようになった。彼女はベジタリアンで加工されたものを食べないと言った。だから、いつもナッツや果物がお昼ご飯だった。

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 彼女はフレッシュなものにこだわり、果物もあらかじめ切ってではなく、学校にナイフを持ってきて、りんごやアボカドをその場で皮を剥いて食べていた。静かな人だが、私がクッキーを食べたりすると、すごく怒る。

まみ、白いものは体に悪い、白い砂糖は白い悪魔よ

↑意味わからん(笑)

 そしてよく観察をしていると、ラティーノがお菓子食べながらソーダを飲んでいる時、フラーの足元がイライラしていた(笑)。

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 午後のクラスで一緒になったナイーマはアルジェリア出身。目の周りにぐるりとアイラインが入ったかなりの美人さん。とにかく喋る。聞いてもないのに、

私は毎日家の掃除をするわ、子供の面倒を見るわ、美味しいご飯を作るわ、パンだって粉から焼くわ。たくさん歩いて、買い物をするわ、私ってセクシーでしょ?私の夫は幸せ者だわ。

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 クラスで誰かが『じゃ、アルジェリアのパン焼いてきてよ』と言ったものなら、次の日、天文学的な量のパンを持ってきて『一人、3枚あるわ』と配ってくれる。日本人は珍しいと、何かと話しかけてくれて、遠くから私を見つけると、走ってきて『今日の格好は良いわよ』とジャッジをくれる。

 そして今、ZOOM授業で一番楽しみなのが、ヨルダンから来たアイーシャだ。最初、余りにも勝手に話すので苦手だったけど(例えば 先生が誰かを指して答えを言わそうとすると、アイーシャが間髪入れずに最初から最後まで答えを言ってしまう)とにかく せっかち。おしゃべり。

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 ビジャブの下でいつも何か食べているけど、聞いても認めない。グループチャットでいきなり映像を隠したと思ったら、旦那さんと喧嘩していて、だけどミュートにし忘れて、怒号がみんなに筒抜け。May I smoke here? がマナーなら、豚肉を私の横で食べるときは、May I eat pork here?と聞けよ!とか、チャット授業なのに お祈りの時間が来たら、画面から消えるとか、豚肉売ってるのは非合法じゃないの?とか。とにかく今の生活に不満があるらしく、ず〜っとなんか喋ってる。そして、私は

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一周回って彼女が大好きになった(笑)

 実はアイーシャには実際に会った事がない。今現在、サンフランシスコはパンデミック中なので、学校が去年の3月から閉鎖中だからだ。

 アラブな女ははっきり自分を持っていて、私が感じるお互いの親しみ度よりも、ずっと近づいてきてくれる。

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 学校は先生の授業はもちろん大事だけど、お互いの挨拶や無駄話がとても大事。ZOOMだと言葉に詰まっちゃうと間がもたないが、顔を合わせて話すなら、相手の態度次第でもっと話せることになる。お互いがめちゃくちゃな英語なので恥ずかしくないし。早くアイーシャの文句を直で聞いてみたいものだ。

おまけ。

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 Tacos comes with salsa salsaの意味がわからなくて、サルサっぽい踊りをしてこの文章の意味を先生に聞いてきた、

ルーマニアな女も面白い。

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