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お見合い形式の婚活パーティーに参加してみて

なぜ、あれだけ自然な出会いに拘っていた私がここまでの決断ができたのか。正直、ここまで吹っ切れるとは思っていなかった。

自分ではあり得ないと思っていたのに、まさか婚活をするとは。理由は、以下のような感じか。

もう、自然恋愛は諦めた。
ここまでずっと自然恋愛を求めていて、結局できていないのだから、もう今後も無理だろうと思った。今年28歳。おそらくこのまま自然な出会いを待っていても何も起こらない。30歳になる前に、次の手を打ちたかった。

アプリはまだまだハードルが高いし、おそらく私の性格上続かない。。
かといって、街コンもうーんという感じだ。

そこで辿り着いたのが、お見合い形式の婚活パーティー。
1対1で話して回っていくので、ワイワイやるのが苦手な内向型人間の私でも戦えると思った。
また、とにかく学生時代から周りが同性ばかりであった私にとって、一度に複数の異性と出会える、話せる機会というものに、一度当たってみたかったというのもある。

今は年度初めで仕事が忙しいので、参加していないが、3月は婚活パーティーに何回か参加した。
そして、私の中での感想としては...

婚活パーティーは競争である

ということだ。しかも、これはなかなかの仁義なき戦いである。

参加している異性と順番にお見合いをしていき、自分に合う人を選ぶ、マッチング希望する。

といえば、聞こえはいい。

ただ、実際は私はこう感じた。

「参加している同性の中で、自分が一番であるということを、異性(とりわけ気になった人)に見せつけていく」

このようなパーティーは、参加している同性の状況は全く分からない。異性のプロフィールは分かるが、同性に関しては何の情報もなく、一度も話すことなく、下手したら顔すら見ずに終わる。
無言の戦いである。

パーティー中、ひと通りの異性と話してみて、いいなと思う人は当然の如く周りも皆いいなと思っている。逆にパッとしない人は誰が見てもパッとしない。


偏見だが、婚活パーティーに参加している人は、下記の2パターンが多い。

① 単に周囲に出会える環境がないだけで、そういった環境があれば間違いなく恋人ができているであろう人

② 周囲に出会いがあるにも関わらず、これまでずっと誰とも付き合えなかった人

当然、魅力的な人は①である。
②は余程の物好きでない限り、誰も選ばない。

そして、参加者としては①を選びにいくのがセオリーだ。
というか、おそらく意識しなくとも、いい人を選んでいけば①になるだろう。

繰り返しになるが、パーティーでは、参加者のうちから、いい人を選ぶ。そして順位付け(マッチングの希望順位)もする。
当然、一番いいと思った人は、自分がいいと思うくらいなので周りもいいと思っている。結果として、その人を参加者の大半で取り合う。
その人とマッチングするには、参加している同性の中で自分が一番にならなければならない。

自分をアピールし、その「いい人」に審査してもらい、(「いい人」から見て)異性の中で自分が一番にならなければならない。選ばれなかったら、それは自分よりもいい人がいたということ。つまり、戦いに負けたということになるのである。


もちろん、経験も大事で、1回や2回では何も掴めないと思う。まずは数を打って攻略法を身につけなければならない。
また、パーティーにいる同性・異性の質は運でしかないので、たまたま優秀すぎる同性がいて自分が選ばれなかったりすることもあれば、周りがパッとしなくて自分が一番になったりすることもあるだろう。
複数回の参加は必須条件だ。

ただ、何回か参加してもマッチングしないようであれば、別の手段を考えた方がいい。勝てない戦を続けても仕方ない。そんな簡単に人間は変われないので、回数を重ねすぎても異性から選ばれるようにはならない。

婚活パーティーは想像以上に熾烈な競争である。
競争に勝てないということであれば、別の、戦える場所での勝負に変えた方がいい。

そう思った。
私の想像とはまるで違っていた。

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