自分探しの墓場へ
自分探しはまだ飽きないのかい 見つかるのはきっと樹海のコミュニティ
(GRAPEVINE 『GRAVEYARD』/ アルバム『deracine』収録)
この皮肉、この冷笑。いつまでも自分探しなんてして、いつまでも「ここではないどこか」なんて探して、いつまでも歌いたい歌を探して、そんなの見つける頃には富士の樹海で骸と化してるかもね。というこの歌のタイトルは「墓場」である。
このアルバムが出て14年が経ち、わたしは19歳から33歳になったが、どうやらわたしの「自分探し」は終わっていない。
Photo: Spider-Man: Into the Spider-Verse
コーチングを受けることにした。新卒で今の会社に入社して11年。それなりにバリューを出してきた方だと思う。だが、同等の力量、同等のコミットメントの強さだと認識してきた同期たちが、マネージャーに出世していって2年以上が経った。そしてこの10月の人事で、さすがに、と出した希望が通らなかった。
つまりわたしは、先に出世していった同期たちよりも、バリューを出していないということになる。そうでなければ、彼らの方がはるかに高い給料を支払われている理屈が通らない。わたしの方が会社から見て価値が低いのだ。
いやいや、会社組織の理屈ってそうとばかりも限らなくてさ、日本の人事っていうのは考課や評価の合理性からずっと逃げてきたわけだからさ、いろんな政治とかいろんな組織力学が絡まってそうなっているわけであって、別にあなたの価値が低いってわけじゃ・・・という見方もできると思う。
でも、どっちだとしても、わたしはもう、うんざりなのだ。I'm done. そういう感じ。
いや、昨年1年間はめちゃくちゃ悩んだし反省した。
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