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名もなき文士の独り言(要約:暇人の雑談)Ⅲ

夏休みが 終わり、
二学期が 始まった。

ケツイに 満たされた。

 そんなわけで雑談の第三回です。いきなり三回目の人の方が多いでしょうが、気にしません。
 よければ前回やその他の作品も読んでみてください。

話題① 最近観た映画の話(2)
 最近観た映画は「パルプ・フィクション」と「ワールド・ウォーZ」の2作品ですかね。あとドラマですが「ブルックリン99」も全話観ましたね。

 「パルプ・フィクション」は例によってあのクエンティン・タランティーノ監督の作品ですね。次は「ナチュラルボーン・キラーズ」かな。「Kill Bill」や「レザボア・ドッグス」がとても面白かったので、いま一番お気に入りの監督さんです。
 あるカップルの会話から始まり、事が始まったところでイントロに入る。ここで流れる「Misirlou」のアイコニックなギターサウンドがなんともいい演出をしています。そして急に場面が変わるんですよね。先ほどのカップルがまるで関係なかったかのように。
 この急な場面転換は「レザボア・ドッグス」に似ていて非常に面白かったですね。その後のだんだんピースがはまっていく感じも。
 個人的にはこの映画が伊坂幸太郎先生の「Rush Life」に似ていて、そこが非常に興味深い点でしたね。一見関係ない人々の、ぶつ切りされた短編集ようなシーンが、物語が進んでいくにつれてだんだんと繋がってくる。そしてラストに…といった具合に。演出といいシナリオといい、とても面白い作品でしたね。

 「ワールド・ウォーZ」はとにかくイントロが素晴らしい。「Isolated System」の美しくかつ電子的な音楽に彩られ、この物語の始まりに至るまでのいわゆる「前回のあらすじ」のようなものがスタイリッシュに描かれていく。
 なにより一番面白かった点が(この先ネタバレ注意)、映画の終わりが「完全な解決」になっていないこと。「答えの一つ」というか、「対抗策のひとつ」を見つけ出したところでこの映画は終わるんですよ。世界の混乱はこの先も続くし、それと戦う人々もまだまだいる。決して油断してはいけない、と。事実、この映画の最後は主人公・ジェリーの『戦いはまだ始まったばかりだ』というセリフで締め括られるんですよね。これが非常に興味深い。
 私はいわゆる「ジャンプスケア(いきなりモノが飛び出してきたり、急に大きな音が鳴る演出などのこと)」系の映画がとにかく苦手で、あの「ジュラシック・パーク」ですら稀にビクッとなってしまうほどなんですよ。そういうわけでゾンビ映画などは忌避していた節があったのですが、この作品はそこまで驚くことなく最後まで楽しんで観ることができました。「ゾンビ映画が気になってるけど、怖いのはちょっと」という方におすすめな気もしますね。

 そしてこれはドラマですが、「ブルックリン99」も観終わったんですよね。このドラマはブルックリンにあるNYPDの架空の99分署に勤める警察官やその友人、家族がメインのコメディ・ドラマ作品です。
 ところどころお下品なネタがありますが、まぁとにかくおもしろい。全員がちょっとおかしいし、個性的で、かっこいい。
 私のお気に入りはホルト署長とピメントですかね。ホルト署長は最初こそ四角四面の堅苦しい署長、というキャラだったのですが、シーズン5あたりで冗談が通じるようになるというか、ちょっと緩くなるんですよね。声の大きさから仕事とプライベートのことまで全てパーセンテージで話すくらいの超几帳面な人ですが、頼もしい良い人です。ピメントはまぁ、とにかくブッ飛んでいて面白い。イカれてる。そこが彼の良いところなんですけどね。
 一番記憶に残っているのはシーズン5の第14話「取り調べ」と第17話「ダラスの妹」。第14話は全シーズンをみても違う雰囲気の漂う話で、もちろんおふざけもあるのですが少しシリアスになっています。ペラルタの話術(?)と推理が格好良く演出されているんですよね。で、第17話はオープニングが最高。兄を殺された被害者女性に声を聞いてもらい、五人いる容疑者から犯人を炙り出そうとしているところから始まる。普通なら指定した文を読ませるとか、その時のアリバイを話させるとか、そういうことをして声を聞かせるはずなのですが、ペラルタはそんなことしません。容疑者五人にバックストリート・ボーイズの名曲「I Want It That Way」を歌わせることにしたのです。サビの盛り上がりで気分が良くなったペラルタは「フゥ〜!」などと言っていますが、被害者女性の「5番が兄を殺した」という発言で「おっと」という雰囲気になっているのもまたおもしろい。この取り調べはシーズン8のハロウィン強盗でも触れていましたね。

話題② 文士としてのハナシ
 小説家になりたいというのは、将来の夢かどうかと訊かれると怪しいんですよね。確固たるヴィジョンがないというか、どこか本気じゃないというか。
 私は昔から一人でいることの方が多いこどもで、そのせいもあって色んなことを想像することが多かったんですよね。小さい頃からよく映画を見ていましたので、想像の種はいっぱいあったんですよ。
 私が小説を書き始めたのは、自分の思い描く世界をどうにかしてカタチにしてみたかったからなんですよね。それも絵が下手で漫画を描けないから、それならと小説を始めたという。ある意味では邪な人間ですよね。そんな動機の人間が文士気取りで物語を投稿しているんですから。
 でも漫画を描けないから小説を始めたといえど、小説自体は大好きなんですよ。実際、家にある漫画と小説では数が桁違いですから。私が読んだことのある漫画の作品なんて、両手で数えられるほどしかありませんし。
 小説家になれるとは思っていません。なるとは言っていますがね。言うは易し、とよく言うじゃないですか。小説家になりたいと言っているけど、頭の中では無理であることを分かっている。よくあることです。
 でも事実、私の作品をいくらか訪れてくれる方がいますし、中には良い評価をつけてくださる方もいます。そんな方がこの世のどこかにいる限り、私が執筆を止めることはないでしょう。
 欲を言えば、フォロワーさんも欲しいし(CTA[Call To Action]の要領でお願いしてみようかな、とも思う今日この頃)、小説家として大成して、出版したりイベント事をしたりといろいろやってみたいのですが、まぁ人間には向き不向きがありますからね。私は決定論者ですので、全ての人間は敷かれたレールの上を進むほかないと思っています。故に、私が小説家を目指そうと、私にとってそれは絶対的に不可能な夢であるということです。幸福な今を享受する権利があるのなら、悲惨な運命を受け入れる責任が発生する。人間の基本の「キ」ですね。
 結局何が言いたかったのかというと、「小説家なりてぇ〜!でもなれそうにねぇ〜!どうすりゃいいんだ〜!」という愚痴です。

マトメ
 もう九月に入ったというのに、この暑さは一体どうしたものでしょうか。まるで今までもそうだったかのように平然と気温が30℃を越えてきますからね。この前だって台風が三つ来たとかで騒いでいましたし、その前の台風は沖縄の上でダンスをしていましたし。
 いいか地球!?九月になった北半球の人間が待っているのは残暑じゃねえ!秋だ!!さっさと涼しくなりやがれ!!と、二酸化炭素をジャカジャカ出している人類を代表して地球に宣言したいものですがね。冗談抜きで、あと五年もしたら北海道でも冬に10℃後半が当たり前になるとか、そういう「とうとう地球もイカれたか」みたいな状況になりそうですよね。
 読者の皆様、この先しばらく続く残暑と、その後の気温の急変に気をつけて、健康に冬を迎えてくださいね。
 それではまた、次回。

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