ツンドク?読んどく ⑥
座右の銘は「日々是好日」 2021/01/01
新年明けましておめでとうございます。
2021年も座右の銘は「日々是好日」でしょうか。
今年は夫70歳になり、私は69歳になるという立派なシニア夫婦。
しみじみ「幸せよね」と言いながら人生を歩んでいきたいと思っております。
年の初めの読書雑感。
danchu編集長の『極上ひとりメシ』
TVでも放送中の植野公生サンの本。
danchuの店紹介記事作成についての章が特に面白い。
プロやねぇと納得。
2020年1月に読んだ本も一冊。
NHKBSプレミアムドラマを見てから、読んだ作品
塩田武士『歪んだ波紋』
変わりゆくメディアの先を見据え、元神戸新聞記者の塩田武士氏が”今”をリアルに描いている。
私は、夫がずっと観ていたドラマの第4話を見て、あまりの豪華俳優陣に驚き、コレハナンナンダ?と録画してあった初回からすべて見て、よくぞ TVドラマでここまでの作品を!と感動。
俳優陣の演技がとにかく素晴らしい!
原作、ドラマどちらも甲乙つけがたい。
脚本の向井康介氏はヒューマンドラマを軸に展開しながらも、マスメディアに変わる新しい権力の出現の預言を、筆力でカチッと構成、それに加えてのドラマ制作陣、俳優陣の三位一体で成しえた良質なドラマでした。
新聞の新刊本紹介を読んで借りた本。
藤野千夜『じい散歩』
人生100歳時代のストーリーはノンフィクションのようにリアル。
同じく新聞での新刊本紹介記事で借りた本。
島田雅彦『君が異端だった頃』
「ヤンキー・ゴー・ホームといいながら、アメリカが大好きな矛盾をドラッグやって忘れようという話だと思いました。」という一文がまず面白い。
君が川崎高校文芸部へ入部したときの、「限りなく透明に近いブルー」をどう思うかというセンパイへの質問の答え。
フィクションライターである作家がノンフィクション(私小説)を書くとこうなる、という、そろそろ還暦に近い著者の作家人生の実力ここに在りの本で、私はちょいと苦手な島田雅彦氏の本だけど、一気に最後までグイグイ引き込まれて読んだ本。
70年代から90年代までの時代を肌で感じられるというのもあるかな。
中でも「第四部 文豪列伝」が秀逸。
今や過去の産物となった文壇、特に中上健次氏との交流に、最後、じわっと胸が熱くなった。
で、島田雅彦氏のデビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』を久しぶりに再読。
若いねぇ、こういう大学生、いたね、きっと好きにはならんねとか思いながらも読んだ。
初めてこれ読んだのいつだったか?30年近く前?
どう感じたのかは憶えていない。トホホ…
ゆる~く読書。
今年も人生が豊かになる本との出会いがありますように・・・。
みなさま。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。