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Photo by
mayumimi31
現代高校生が犬を拾ったら犬娘になりました。
【プロローグ】
「ん……?」
雨の日の学校帰り。
俺は何かを見つけた。
それは、段ボール。
毛布などといった温厚なものはなく、ただの段ボール一つに何か茶色のものが一つ。
「なんだあれ……?」
不思議に思い、そばに寄ってみる。
すると、目があった。
小さくてクリクリな目。
耳は垂れていて、いかにも衰弱しているのがわかるそれは、犬だった。
きゅーん、と一つ鳴き声を聞くと、持っていた部活用の大きいタオルで犬を包む。
目に光はなく、いかにも悲しい、辛いといった言葉が聞こえる。
「うちで飼ってやるからな。もうちょっとの辛抱だ」
気がついたらそんなことを言っていた。
タオルで犬を包み、家まで傘を持って全力ダッシュ。
このお話は、この犬と俺(高校生)の話。