入社1年目から、仕事の数字に強くなる本 は社会人必読というお話。
Q?:数字に強くなるって、ヒトコトで言うと?
A?:数字を知って行動すること
入社1年目から、仕事の数字に強くなる本
深沢真太郎
を読みました。
この本は、2018年に刊行された「入社1年目からの数字の使い方」の文庫化。
文庫化しただけでなく、改題、加筆されていると言うもの。
「入社1年目からの数字の使い方」は読んだことがないので、
どの程度加筆されたのかは分かりません。
でも、6年経った今でも内容は古くなっていない。
それだけ、本質的な内容になっているということだと思います。
数字を知って行動するってどう言うこと?
数字に限らず何かを「知る」ことは、比較的簡単です。
でも、知ったことを「活かす」こととなるとどうでしょう?
活かし方は様々ですが、「行動」することが一番分かりやすいです。
相談があるのでちょっとお時間よろしいですか?
相談があるので、1分、お時間よろしいですか?
本書で例示されている内容です。
当然、後者の方が話を聞いてもらいやすいです。
こういった「やっていないこと」に、現状突破のヒントがあります。
壁にぶつかったとき。
うまくいかないとき。
そういったとき、新しい知識を求めるのも良いです。
でも、その前に自分の知っていることを総動員しているか、確認してみる方が良いのでは?
新しい知識を得るには、時間も労力も必要になります。
それよりも自分がすでに知っていることを活用した方が、労力が少なくなります。
何よりはるかに時間がかかりません。
仕事は1人では完了しません。
他者とのコミュニケーションが必要になります。
数字で話す技術を身につけ、使っているとコミュニケーションがとてもスムーズになります。
ビジネスコミュニケーションに数字を活用することを、深沢先生は
数会話(すうかいわ)
とネーミングしています。
また数学コトバというのも提唱しています。
因果関係:「したがって」「すなわち」
理由:「なぜなら」
要約:「つまり」「要するに」
上記は一例です。
こういった数学コトバを使うことで、自然に論理的に考えられるようになっていきます。
特に「なぜなら」「したがって」を使って自分に問いかけることが、論理的に考える力を育めるようになると説いています。
なぜ、数字を知って行動するの?
数字を使うと決められるからです。
仕事を受けるか否か
仕事をどの順番で行うか
どの仕事を選ぶか
つまり仕事は決めることの繰り返しでもあります。
このとき判断基準が数字になっていれば、その代償を比べることで決められるようになります。
もちろん、数字にするときに気をつけなければいけないことはあります。
「重み付け評価」といったテクニックも紹介されています。
プレゼンテーションでも同様です。
本書ではプレゼンを以下のように定義しています(前提の確認ですね)。
つまり会議室でスクリーンに資料を写して、大々的に行うものだけでなく、
日々のやり取りもプレゼンの一つと捉えることができます。
自分の主張を伝えることはコミュニケーションであり、
納得してもらう(決めてもらう)には数字が必要になるということです。
数字を知って行動するって、どうすればいいか?
入社1年目であれば、本書の内容を知ったら、すぐに行動しましょう。
「相談があるので、1分、お時間よろしいですか?」
と言えばいいですし、
「なぜなら」「したがって」を使って自分に問いかけて
相談相手を決めたり、失敗の原因分析をしてもいいでしょう。
行動しないことには、何も始まりません。
そして何か壁にぶつかったら、再度、本書を開きましょう。
そうすることで、現状突破のヒントが見つかるはずです。
ベテランであれば、「知ってる、知ってる」で終わってないか、確認しましょう。
行動していないことがあれば、行動にうつしましょう。
そして、入社1年目が本書の内容を行動したときに、応えられるような自分になっていきましょう。
そうすることで入社1年目もベテランも、うまく仕事が行くはずです。
数字は美しい。
そんな今日この頃。
ちなみにこの公開講座に参加します。
リアルで学べる機会なので、とても楽しみ。
こちらの記事もご参考に。