水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと で安易な判断は避けたいというお話。
Q?:欧州から日本が学ぶことは?
A?:安易な民営化はNG!!
水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
岸本聡子
を読みました。
なぜ安易な民営化はNGなのか?
最も大きな理由は、先に民営化を進めていた欧州で再民営化が進めれられていることです。
外国がやっていることを無批判に受け入れてしまうのではなく、メリット / デメリットを検討する必要があります。
これは民営化を進めること、公営化を維持すること両方からの視点で考えていくことが大切です。
こういった論議をする場合、どうしてもどちらかの側だけに立って、0か1で捉え、考えてしまいがちです。
最終的にどちらかを選んでいく必要があるとしても、両方の立場で考えないことには、見えてこないことがあると思います。
JR、NTT、JP などすでに民営化された公営サービスがいくつもあります。
また電力自由化など独占されてきたサービスに、市場原理が導入されたケースもあります。
これらは国内の先行事例として、学ぶところが多いのではないでしょうか?
安易な民営化とは何か?
無批判に民営化を見直すことです。
民営化によって収益化の見通しが立つのか?
サービス、品質、コストが維持されるのか? 向上するのか?
様々な観点から批判的に考えていくことが重要でしょう。
安易な民営化を防ぐにはどうしたら良いか?
欧州の事例に学ぶことが重要です。
民営化した自治体の現状を把握し、本当にメリットがあるのか考えることが必要だと思います。
国内の民営化事例に学ぶことも重要でしょう。
そして最も重要なのは、水を「コモン」として捉えることです。
「コモン」とは、民主的に共有され管理されるべき社会的な富、のことです。
水が何者かによって支配される。
水をめぐっての争いが起こる。
過去に学ぶこともできると思います。
東京の水道水は美味いよ。
そんな今日この頃。