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療養期リハビリでの目標設定

しっかりとした記事を書こうと悩んでいたら1か月も経ってしまいました、、、
少しでも経験を伝えるために、内容が薄くても継続して投稿できるように努力しようと思います。


今回は目標設定について話してみたいと思います。
療養期では患者様の問題点が多く、介入以前に目標設定に難渋することが多いかと思います。
僕も療養期志望で入職したものの、最初は重度意識障害の患者様を前にしたとき、具体的な目標を立てることができませんでした。
なので僕なりに療養期での経験からまとめてみたいと思います。具体的には以下の目標が妥当かと思います。

① 2次的合併症の予防

こちらはみなさん当たり前に立てられているかと思いますが、必要な目標かと思います。具体的には…
・拘縮の予防
・褥瘡の予防
・肺炎の予防

長期臥床では患者様が様々なリスクにさらされます。
自己体動の低下から、不良姿勢継続により拘縮の進行。
2時間以上同様の場所に圧がかかることで、褥瘡の形成リスク。
嚥下機能低下、姿勢不良による誤嚥性肺炎の発生。
これらをまとめて2次的合併症とし、患者様の状態維持のために目標と上げる必要があるかと思います。

② 覚醒の向上

覚醒といっても色々あると思いますが、僕の想定としてはFIM18点、JCS2-3桁レベルぐらいです。そこから目指す事としては…
・開眼する
・頷きが出る

これができるようになることで、コミュニケーションが取れるようになります。回復期などにいる方からは想像しにくいようですが、声をかけたときに「目を開けてくれた」「少し頷いてくれた」というのはご家族からしてもとても大きなことなのです。ここを糸口に、僕らも声掛けの反応などから評価していくことができるようになります。

③ 離床機会の獲得

こちらは覚醒の向上の為にも、行っていきたい目標になります。
内容としては…
・車椅子離床〇〇分可能

こちらのポイントとしては"何分可能か"という具体的な時間を設定することで、離床時間が延長したときにさらに良くなったということを客観的にも伝えることができます。
車椅子離床が可能になることで、デイルームなどの刺激の多い場所に移動できるようになることや、ご家族と一緒に病院の庭や屋上などにお散歩に行けるようになるなどのQOLの向上につながっていきます。

車椅子離床にたどり着くために
ギャッジアップ〇°で〇分➡端坐位で〇分
といったように段階を踏んで離床を進めていくといいでしょう。
長期臥床により起立性低血圧になることも多いので、
耐久性の指標として血圧低下の有無低下からのリカバリーの時間などを用いると、比較しながら離床に進めていきやすいかと思います。
具体的な比較方法はまた次回お伝えしようと思います。

今回の要約

療養期の目標設定では

①2次的合併症の予防
②覚醒の向上
③離床機会の確保


こちらに先ほど述べたような理由をしっかりと裏付けしながら、目標を立てていくと療養期でも患者様に寄り添ったリハビリを行っていけると思います。




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