【春の修羅】20210321【春の嵐】
けふの皆のフォトは「レンゲ畑」です。
【この物語は作り話SFサイエンスフィクションです】
「春の修羅」とは宮澤賢治様の詩である。
もしかすると、教科書で習った人も居るのではあるまいか?
私の記憶違いか?
けふは春の嵐である。
昨日が春分節で、けふは春の嵐。
近所の日用品店へ1週間分の食料を買いにゆきたいのであるが、雨だけでなく風まで吹き荒れる故おっくうに風が収まるのを待つのだが、一向に風は止まず・・・ とうとう、夕方に成り申した。
実は、今、洗濯機が無い為、近所のコインランドリヒにゆきたいのだが、こちらも春の嵐でおっくうに・・・
春には嵐が来る。
そして、一雨ごとに暖かく成り候。
雨にもかかわらずすずめっ子らは私が起きてカタコト身支度を始めるとその音を聞きつけて飛んで来る。
その声を聴き、私は玄関先に玄米と白米を五分に混ぜたのを平皿に蒔く。
今朝など雨に濡れながら、待ち遠しさうに三羽のすずめっ子が私を見つめていた。
はたまた、早朝は毎朝明るくなる前から大勢でやって来ては可愛らしい声でちゅんちゅんちきちき、まるで鈴のやうにさえずり続ける。
はてさて、朝のエサを平らげていても、私が昼間玄関先で掃除をしたり植木に水をやったりと音を立てると、余程耳が良いのか数羽が息を切らして飛んで来て、向かいの屋根や電信柱の電線からちょこまかと私を見つめて来る。
私はその可愛さにほだされて、お代わりの玄米を皿に置くのであつた。
春と秋には渡り鳥も飛んで来る。
体の大きな渡り鳥はお腹も空くのであらうし、糞も大きい。
渡り鳥の糞には、南天の実の種がたくさん入っている。
箒ではくと、南天の白い種がコロコロと転がる。
渡り鳥も私の音を聞き、息を切らして飛んで来る。
お代わりを皿に置く。
彼らは私が見ていると用心して来ない。
来ても一粒ついばんでは飛んで逃げる。
私は決して意地悪したりせんのにな・・・
本能的に人を避けるには、今迄人間にさんざ虐められたんか?
そんな事さえ考えてしまふ。
朝、エサを置くのを忘れる事がある。
そんな時は、「ちゅんちゅんちゅん・・・」とすずめの鳴き真似で合図してから皿に玄米を置く。
すると、息を切らして競争するみたいにすずめっ子らが飛んで来る。
そして、私がまだ皿の横にいると、慌ててひるがえって隣の屋根に飛び移る。
その時のすずめっ子らのお尻と来たら・・・
むふふ、要するにかわゆいのである。
こんな他愛も無いすずめっ子らとのやり取りも、もうすぐ出来なくなる。
お隣さんはいわゆる鳥の餌、インコの餌と言ふのかな、アワやヒエを買うてきて木箱ですずめっ子や渡り鳥に食べさせている。
私の真似が好きなお隣さんなのである。
私が植木を置けば、お隣さんも植木を置き、私がすずめっ子にエサを置けば、お隣さんも餌を置く。
それも、私よりも立派なのを毎回用意するので、私は毎回、その立派な様を誉めて差し上げる。
お隣さんはたいそう嬉しさうになさる。
そして、仲良くなるのである。
動物は解りやすい。
まず、素直だし悪意を向けて来ない。
世話をすれば素直になつくし、愛情を注げば素直に甘える。
それに、動物は私を決して虐めたりしない。
人は面倒くさい人が多い。
まず、素直な人は少ないし、搾取するしか能の無いアホが多いし、気まぐれで悪意を向けて上下関係を押し付けて来る。
実に面倒くさい!
世話をしても感謝もせず反抗するし、愛情を注げばイイ気になって横柄に振る舞い始める。
ああもう本当に面倒くさい!!
それに、人は一方的に私をいじめて来る。
さふぢゃない人も居るのかも知れないけれど・・・
春の修羅
修羅とは心の内が荒れて・・・
それはそれは心の中が嵐のやうな様を表している。
感情の乱れ、渦巻く思い、行き場なく大荒れする心の様
「けふの嵐はまるでたれかの修羅のやふだ」
・・・と思い、安心させねばと記している。
安心したか?
そなたと私の安心できる時空間とはどんなであらふか?
「全てが私に心地良い時空間にしておくれ」
「全てが私たちに心地良い完ぺきな時空間にしておくれ」
「全てが私に完璧な時空間と成る」
「全てが我々に完璧な時空間で在る」
安心したか?
好きと愛するとは全く別だぞえ。
そなたは好きと愛されるとどちらがええのだ?
好きも愛するも両方必要か?
ならば、その時空間を整えなされ。
た易いこと*
ぢゃ、消えまーす(春の修羅の春の嵐の日
春の嵐の日を過ぐれば一雨ごとに暖かく、日いちにちとお日様は影を伸ばす。
愛するとはそれと同じこと。
与えても与えても無くなりはせず、いつもそこに在る。
愛すれば愛する程愛は己の魂から生命力としてあふれ出る、常に己の中に在る。
だから、愛する力の有る者は愛に飢える事は無く、他者から何かを奪う事も無し。
全ての宝は己の中に有るから。
故に、愛する者は愛される者よりも多くの事を世界から頂くのである。
それもまた因果律である。
そしていつも、因果律は完璧*
安心したか?