#30年後あったらいいな by精神障害者
noteのお題と言うことで「#30年後あったらいいな」について書こうと思います!
その前に簡単に自己紹介。
30代なかばの精神障害者です。特例子会社で障害者採用をやってます。
特例子会社についてはプロフィール↓の前半に書いてありますので良かったらご一読を。
法定雇用率2.2%をグループで達成するため、超絶売り手市場の中を必死に頑張っております。
そんな私の「#30年後にあったらいいな」は
法定雇用率の無い社会
です。
今の仕事が大変だから言ってる訳じゃないですよ(笑)
正確には「法定雇用率なんてなくても障害者が普通に働く社会」です。
法定雇用率を達成するために、障害者を特例子会社に集めて雇う、もしくは「障害者雇用枠」と言う枠の中で雇う。
今の自分の仕事そのものではあるのですが
この考え、そもそも嫌いなのです!
なのになぜ特例子会社で働いているかというと、
「残業が出来ない」「月に1度通院で休む」「鬱症状出たら出社難しい(そんなにないけども)」
この条件で、障害を開示せずに(雇用率制度を使わずに)働くのが難しいのです。
しかし、障害者採用について大学で話したり、会社説明会で学生を前に話したり
大学の就職課まわりまくって営業活動したり
インターンを企画設計から実施まで独りでやったり
「結構仕事やってるし使えますよ私!」(自分で言う笑)
障害者だから、配慮が必要なことがあるからと言って
「雇いたくないけど法定雇用率がな~」
みたいな扱いで雇うな!(マジ切れ笑)
戦力として障害関係なく雇ってくれ!
…確かに今の日本では難しいと思います。
「マイノリティ」に死ぬほど厳しい。
「ハンデ(に思えるもの)」を持ってる人に死ぬほど厳しい。
多数派こそ正義。みんながやってるから正義。
だから少数派は生きにくい。
そんな社会で「少数の人」「ハンデある人」を雇用するために作られた制度が「法定雇用率」だけど
「障害者手帳」「雇用率」で「雇ってあげる」のって本当に解決策?
才能、力ある人はハンデあっても戦力として普通に雇って、
その人が通院が必要なら通院すればいいし、
車いすスロープ必要ならつけて
筆談具必要なら買って
それで良いじゃない。
だって、ハンデないな!よし!って人が中途障害者になるケースも多々ありますし。
そうなったときに、既にスキルもノウハウも持ってて戦力になっている人を手放すのは惜しいと思うでしょう?
(しかし、「障害者になったので退職を余儀なくされ…」と言って応募されて来る方も多く。哀しい。)
また、聴覚障害でいうと最近は人工内耳の技術も凄く進んでいて、聴覚障害2級(聴力的には一番重い)でも普通に話せる人もいるし
(手話で「こんにちは」って挨拶して「あ、私人工内耳なので聞こえてます!」って言われたときの気まずさよ(笑))
視覚障害で言うと音声読み上げソフトの技術が10年ほど前とは各段に違っていて、全盲だとしても普通にExcel使えたりする。
通勤の満員電車がアウトな精神障害・発達障害の人でも、在宅勤務出来る制度や技術がもっともっと進めば、そんなの関係なく働けるようになる。
30年後に期待したいのは、そう言った技術などのハード面と、考え方・制度などのソフト面両方の進歩です。
これからどんどん人手不足になるので
法定雇用率とか関係なく、力ある人・才能ある人はガンガン雇う社会になって欲しいです!
あ、30年後だと私もう定年迎えてるや(笑)