どうやら「命最優先時代」が終わりかけている

NHKの安楽死の特集を見た。

NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」

日本では認められていない安楽死。スイスの安楽死を受け入れている団体は

「日本からの安楽死希望者が年々増えている」と話していた。

日本国内でも、本人が延命を希望しない場合、救急車が駆けつけても治療を施さないケースも認められてきている。

近代から現代へ、なにが一番大きく変わったかと言えば

「国(あるいは組織)が最優先」から「命が最優先」に変わったとこだろう。

(二度の大戦も、当時の考え方では正しかったのだ。)

ただ、そこから人間は学んで「命最優先」の時代へと時は流れていった。

今、この「命最優先」が変わり始めている。

スイスでの安楽死を希望した女性は難病で、治療法もなく、ゆくゆくは人工呼吸器で延命することになる事実を踏まえ

「私が私らしくなくなってしまう前に安楽死を選びたい」と言っていた。

「命」よりも「個人の尊厳」を重視した結果だろう。

生命を可能な限りながらえる。それが「現代」の考え方の根本であったはずだ。

「自分らしく生きられないなら生命だけながらえても意味がない」

新しい時代の根本になる考え方がすぐそこにある。

となると、今の社会で「社会保障」とされている物が変わってくる。

生活保護はお金を与えても解決しないし
生きるためだけに仕事をするのではやりがいが無くパフォーマンスもあがらない。意味がない。

「お金」で解決しない問題が、大量に。

社会保障は税金でなんとかしてきた。さあ、個人の尊厳はどうしていくのだろうか。

人間はこれからも試行錯誤を繰り返すのだろう。

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