「価格のことに関するこんな考え方」
福祉事業所(作業所)のものづくり支援のなかで、
いつも質問にあがるのが価格設定です。
「安くないと買ってくれないけど利益がでない」
「もっと高く売りたいけど、売れるかわからない」
付加価値を高めれば商品は高く売れていくでしょう。
同じ値段ならば、付加価値の高い方が売れやすいでしょう。
そこで付加価値をつけるために、どんなことをしたらいいのか、
となるのですが、
しかしその前にすこし考えてほしいことがあります。
「もっと高く売りたい」、「安くないと買ってくれない」
このふたつの考えはつながっているように思いますが、
きりわけないと、問題を複雑にしてしまうのです。
「もっと高く売りたい」前提で、売り上げをのばす方法と
「安くないと買ってくれない」前提で、売り上げをのばす方法と
別の問題です。
同居させていると解決しません。
付加価値のつけ方も、それぞれ違います。
例えば、「もっと高く売りたい」のであれば、
●高く買ってくれる人に提案する。
●高く売れる場所に出店する。
●商品の素材の質を高める。
●商品の見た目の質を高める
●商品のストーリーを考える。
●質が高く、数の限られたものにする。
「安くないと買ってくれない」のであれば
●今より手間を省く方法を考える
●一度にたくさん買ってもらえるようにする
●在庫をつくらないようにする
●B品がでないようにする
●受注をうけてから生産する。
●同じ手間で商品の質を高める
●同じ手間で商品の見た目の質を高める
というような工夫・価値のつけ方があるかと思います。
少し考えただけでもこれくらいの方法があります。
商品の価格を上げて売れることと、
安いままで売れることは別のことなので、
まずは、そこをしっかりと把握しましょう。
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