佐々涼子さん、感謝します。
作家の佐々涼子さんが永眠された。
著書である「エンドオブライフ」や「エンジェルフライト」は、この数年、私が仕事(在宅医療、往診医)に向き合う上での視座を作ってくれた。これからも私の人生を支えてくださると思う。心から感謝し、ご冥福をお祈りしたい。
佐々さんの著書を読むときに、付箋をつけたことがある。傍線を引いたことがある。付箋も傍線もあまりにも多すぎて、教科書のようになってしまった。それは意に沿わなかったので途中で止めた。
佐々さんの著書は、節ごとで入ってくる。一節一節に、自分の体験と強烈に結びつく学びがある。それでいて、それはガーンと打ち砕くようなものではなく、自分の中に入ってくる風のようである。
宗教とも哲学とも倫理とも違う学び。再読したい。