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在宅医療現場のローカルルール

今日は在宅医療現場のローカルルールというテーマを考えたい。

ローカルルール、元々はゴルフなどのスポーツで、そのゴルフ場独自のルールを定めていること

例えば、ゴルフで打った玉が池に入ってしまったらその後どうやってプレーを継続するかといったことをゴルフ場独自のルールを決めるといった仕組みをローカルルールと言っているようだ。

これを仕事の現場にも転用して「職場のローカルルール」という 話題になっていることがある。


医療現場、在宅医療現場もこのローカルルールは多い 職場だと私は考えている。

例えば、ゴミの分別の仕方、感染性廃棄物、産業廃棄物、一般廃棄物の分別の方法、 医薬品とか機器の置き場所や管理の方法等が挙げられる。

また、職場の意思決定のプロセスとして、この種類の話はあの人に話を通してから行うといった、人間関係の ローカルルールもあるかもしれない。
私は、ローカルルールは、 医療現場、在宅医療現場を含めて必要なものだと思う。円滑に職場を動かすのに必須のものであると考えている。


ここで、職場のローカルルールについて留意しておきたいとして3つを挙げたい。


1)ローカルルールは他の人からは理解しがたいことがある。

  ローカルルールは、その職場以外の人からは理解しがたいことがある。

 先日も在宅で診ている患者さんの治療のために、ある病院に紹介したことがあったが、

 入院した後、病棟の看護師から電話がかかってきて

 「入院するのには、コップと歯ブラシとスリッパが必要です。きちんと用意してくれないと困ります」

 とクレームが来たことがあったが、そこまでは分からないというのが正直な気持ちであった。

他にも、その職場とかその部署で働いている人以外には、どうしてそこにそこまでこだわるのか分からないルールは多い。


2)ローカルルール自体が力を持つ。

 ローカルルール、それ自体が力を持つことがあり得る。よくあるのが、ローカルルールを知ってる人がその組織で力を持つとか能力があるとして認められるといったことがあり得る。


3)ローカルルールは 変更しにくい

 ローカルルールは一旦決まるとなかなか変更しにくく、容易に変更されないことがある。

 職場のローカルールは職場独自のルールであり、一般ルールではない。法律のように縛るものではないが、なかなか変えられない面がある。

ローカルルールは否定しない。が、自覚が必要

繰り返しになるが、私はローカルルール自体は否定するものではない。

ただし、ローカルルールはあくまで仕事を円滑に進めるためのものである。

もし、そのルールが仕事を阻害することがあれば、変えていけばよい。いつでも変更する柔軟性が必要である。

そして、変更した際にはその変更点が分かるように文章化しておくことが大事だと思う。

また、ローカルルールの中には他から入ってきた人、仕事上関わる他の機関の関係者からは理解しがたいものも含まれていることは自覚しておきたい。

そうでないと、ローカルルールを守る、守らないが「怒り」の原因になることもあるだろう。

いろんな職種が入ってきて、他の機関とも一緒にケアに当たることの多い在宅医療現場では特に頭に置きたいと思っている。

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