諦念ギマトリックス

ギマユニコと名乗ることの方が最近は多いです。エッセイや短歌を書いて、たまに大喜利をします。「札幌にタンナファクルーを広める会 会長」 女であることがまだ苦しい、20代の思春の森。

諦念ギマトリックス

ギマユニコと名乗ることの方が最近は多いです。エッセイや短歌を書いて、たまに大喜利をします。「札幌にタンナファクルーを広める会 会長」 女であることがまだ苦しい、20代の思春の森。

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  • ふつうブログ

    ふつうに日記を書いたらここに分類します。

  • おしゃべりオナホール、考える。

    いくら考えてみたって身体に穴が空いているから、そこからこぼれてしまうんです。いつまで経っても、空っぽのままなんです。

  • 掃き溜めに醜いアヒルの子

    いつかきっと白鳥になることなんてない、アヒルの子のはなし。

最近の記事

あたし、あたし、あたし。

 あたし、あたし、かわいくないから、かわいげもないから、何にもうまくやれなかったから、かわいこぶってるブスのくせに、かしこぶってるバカのくせにって、言われないようにそうやって、なんでもわかったフリしてなんにもわかんないフリして生きていくしかなかったの。14歳みたいな剥き出しの肉塊、もうアラサーになっちゃった。  年齢を重ねても大人になんてなれなくて、子どもでいられなかった子どもはいつまでも大人のフリをするのが上手いだけなのかなぁ。結婚っていいものですか?結婚してよかったです

    • 醜いということ

       長引くマスク生活で忘れかけていたが、先日フォトスポットに行ったので一瞬マスクを外して恋人に写真を撮ってもらったところ、じぶんの顔があまりにも醜くて、びっくりした。何枚も何枚も並んでいる自分の顔を見たら呼吸が苦しくなってきて、苦しそうにしているわたしに恋人が「アプリで加工すれば?」と言ってきたので「顔が醜いという現実が苦しいのに、現実はアプリじゃないから何も解決しないのに」と思って腹が立った。 腹が立ったら涙も出てきて、それに対して「かわいいよ」と言われて慰められても、こんな

      • フリースクールという選択肢

         フリースクールという言葉を知ったのはいつのことだったかわかりませんが、わたしは小学生の頃から学校が苦手で、どうにかして新しい環境に進めないかと考え「塾に通い、中学受験をしたい」と自分から申し出て私立の中学校に入るも、そこでも息苦しさを感じてしまい、多額の学費を親に支払ってもらいながら不登校だった、という過去があり、そのことを親からはいつも責められていたので、学校のほかに居場所が欲しいなどと言う選択肢はなく、わたしと彼らはとても近い存在だけれど、決して交わることのない場所だと

        • 喫茶とストローと母

           この春から、何度か通っている喫茶店がある。前から存在は知っていたし、家から遠いというほどでもないし、なんなら自宅の最寄駅の沿線にあるのだけれど、ほかにそちら方面に用事があるわけでもなく、個人的な理由でちょっと避けていた部分もあって、最近まで行ったことはなかった。 でもある日別のお店で店主を見かけ、その雰囲気につよく惹かれるものを感じ、意を決して行ってみたら、今までくだらない意地を張っていたことを後悔するくらい、ほんとうにすてきなお店だった。今日もやさしい空間に癒されるから、

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        記事

          かんのちゃんのこと

          頑張ります、精進します、努力します、前向きに。 ごめんなさい、恐縮です、すいません、申し訳ない。 かんのちゃんは、頑張りすぎだし、謝りすぎだ。溢れる才能と、パッと花が咲いたような笑顔のすてきな女の子なのに、いつも自分を卑下するようなことばを使う。謙りかたがちょっぴり過剰だ。 もうじゅうぶん頑張っていても手に入らないものは必ずある。自分の能力だけじゃない、タイミングや、運、いろんな、どうにもならない理由で。分かっていても(分かっているからこそ、かもしれない)かんのちゃんは自責

          かんのちゃんのこと

          喫茶店にて

          わたしはコーヒーのことがよくわからない。よい香りがして、美味しい。砂糖とミルクは入れないで、できれば苦味は抑え目であっさりした味の、どちらかといえば冷たい方が好き。それだけである。 苦味がどうとか酸味がどうとか、味だけならまだしも、浅煎り、深煎り、水出し、ペーパー、ネル、サイフォン…。ひとによっては淹れる機械のメーカーにもこだわっていたり、トルコでは砂糖と一緒に淹れるとか、どこかの国では紅茶のようにお湯で煮出して淹れるだとか、香港では紅茶と混ぜたりもする、ベトナムでは練乳と

          喫茶フルーッのこと

          喫茶フルーッ(きっさふるーつ)という喫茶店が札幌市はすすきのと大通の中間あたりのプレイタウンふじ井というビルの6階にある。わざわざ詳細に書くということは、ぜひ行ってみて欲しいということだ。今年の4月の末にオープンし、すてきなママさんひとりで(時々イラストレーターでママの妹のTAOさんがお手伝いしていることもある)やっている9席の小さなお店である。 そしてわたしは今日、今日はまだ6月の12日である。あるのにも関わらず、その店のポイントカードがぜんぶ貯まった。爆速である。自分で

          喫茶フルーッのこと

          文責ギマユニコ

          自分のエッセイを読んだひとから傷ついた、と言われて、色んなことを考えた。自分の好きなことを一生懸命やって、それが結果的に罪のないひとを傷つけてしまうのなら、どうするのが正解なのかはとても難しい。やさしいひとでもありたいし、好きなことを一生懸命やるひとでもありたい。そこが相反するときのことは想像してなかった。 何か悪意のない言動をしたとき、受け手がどう思うかは管轄外というか、読み手のリテラシー(と呼んでいいのかも分からない)にも責任は持てないのはわかっているつもりだけれど「あ

          10年越しの夢

          キヨハラ先生は当時わたしの通っていた私立の中高一貫校の美術の先生だった。 小学生のころ、教室で本を読んでいると「ギマさん、休み時間なんだからお外で遊びましょうね」と担任の先生に言われ(休み時間なんだから好きに過ごさせろ)と内心腹を立てながら笑顔で「はい!」と答えた後、校庭で本を読むくらいには勉強以外何にも取り柄のなかったわたしは、1年生にして塾に行きたいと自分から親に頼み込み、小学生新聞を購読し始め、小3の頃には塾でいちばん厳しい先生に「志望校はどこでもいいですよ、今の偏差

          頬の星座

          以前Twitterに載せたものがほとんどですが、短歌をいくつかまとめました。 吾の髪を乾かす指はきらめいて 頬の星座になにを願おう 僕たちの邪魔するやつは許さない たとえばきみの口内炎とか 解凍のお肉でいいよ安いからあの子のことははやく忘れて どうしたの?優しい顔で抱き寄せて聞けば答えぬわたしの所為だね おいしいと思う味より少し濃くしたのは君に好かれたいから 豆苗はまるで育たずそこに在り 変わりたいのはわたしだけなの? きみのため剃ってるわけじゃないけれど なめ

          尻軽女と貧乏サヴァラン

          最近大切なひとから頂いて、森茉莉の本を読んでいる。 なぜ個人名を出さないのかといえば、異性だからである。異性の友人と親しくしているだけで、やれ付き合っているだの性的関係があるだのあっただのと噂を立てられ、何故だかそのコミュニティのなかで相手の男性は今までどおりの関係性を続けられ、わたしだけが悪いような話になっており、嫌な思いをすることが多いからである。 もちろんこれは他人を噂でジャッジする人に対して腹が立っているだけで、特定のパートナーのいない(もしくはパートナーの理解を得

          尻軽女と貧乏サヴァラン

          ぬいぐるみはともだちだし家族だし

          ぬいぐるみとは小さい頃は会話だってできた。ぬいぐるみの話す言葉がわかった。大好きだったし、好きが故に人格を感じていた。知り合いの家などで雑に扱われているのを見るとそれがわたしのものでなくてもきっと悲しいだろう、痛いだろう、とひやひやした。 でもひとりぐらしになった時からじぶんを含むすべての人間がむりになる日があることに気付いて(親のことは避けられないからたぶん家庭では無理をしていた。学校は平気でサボっていた。)、ぬいぐるみはぬいぐるみである前にお友だちで家族だからやっぱり無理

          ぬいぐるみはともだちだし家族だし

          何かを作る人

          わたしの周りにはプロアマ問わず何かを作る人で溢れている、いわゆるクリエイターといわれるような人々だ。 お笑い、演劇を中心として映像制作やグラフィック系、ファッション、音楽、そういう人たちの中にある何か、共有される空気感とかが好きで、なんとなく自分もその中に入って、でも自分は何も作れないし、裏方の仕事もポンコツ過ぎてまかせられないから、特に馴染めないまま何もしないけどたまにいる人、になった。 何かを作る人たちは、みんなそれが好きだ。当たり前のように聞こえるけれど、それはすごい

          「汚い女」と太宰治の自意識

          以下の文章はわたしが18歳の頃、大学の基礎ゼミでレポートの練習として書いたものです。拙いながらも、当時のまだ希望に溢れている感じが青臭くてなんだか人に読んでもらいたくなりnoteに載せました。2020.5.6.追記  太宰の特徴的な作風に「女性独白体」というのが挙げられることは周知の事実であるが、『皮膚と心』もまた女性の一人語りの形式で書かれている。  主人公の「私」は二十八歳の主婦である。つい三ヶ月前に結婚したのだが、自分を「売れ残りのおたふく」「お婆ちゃん」などと自嘲す

          「汚い女」と太宰治の自意識

          それから

          お久しぶりです、諦念ギマトリックスです。最近はギマユニコとも名乗っています。25歳になりました。 自分のことを深掘りするような文章ばかり書いていたら、底の浅さゆえなかなかネタもなく、またあっても気恥ずかしさやまだ自分の中で消化できていない部分もあり、最後まで書き上げられず、書いては消しを繰り返していたら飽きてしまい、なんと季節が一周してしまいました。 相変わらず仕事は長続きしないのですが、彼氏と一緒に住むようになり生活費を折半していることと、昨年末より始めた短時間のア

          自殺の季節

          うっかり電気代を払い忘れてしまい、初めて電気を止められてしまいました。 すぐに支払いには行ったのですが、携帯の充電が切れており支払った旨の電話をかけることが出来ず、シャワーを浴びずにいるわけにもいかないので仕方なく水風呂に入ると、去年の今頃はお金がなくてガスの開栓が出来ず11月半ばまで水風呂に入っていたことを思い出しました。 また冬がやってきます。去年の冬、わたしは自殺未遂をしました。 家出を決めたのは夏のことでした。拒食と過食嘔吐を繰り返し、大学にもバイトにも行かれなく