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10センチの差が商品に雲泥の差を生む 6/8
こんばんは
沖縄で69日ぶりにコロナ感染者が出てしまいました。
皆さん、お気を付けください。
今回はこの記事について取り上げさせていただきます。
小さな変更で大きなヒットに
商品やサービスを少し変化しただけで、売り上げが大きく左右されることがあります。今回は少しの変化とは言えないかもしれませんが、変化によって売り上げが変化した事例を紹介します。
工事現場でよく見かける足場
皆さんは工事現場で鉄製の足場を見たことはありますか。建設現場や解体現場では、灰色のシートと鉄製の足場はよく見かけますよね。記事によると、その足場の高さを20センチ高くしただけで売り上げが伸びたらしいです。
従来の足場は170センチだが、日本人男性の平均身長は170センチ強。大体の人間が足場を利用する際に身をかがめなければならない現状があるらしい。だからいって、足場を高くしようと180センチの足場が発売されてもあまり普及しなかったようです。
快適さにフォーカス
190センチの足場Ipシステムの足場を開発したタカミヤは快適さを重視し、190センチの高さに決定したようです。レンタルでその快適さを実証し、そのプロモーションのために、CMも放送したそうです。
記事を読んで
私が気になったのは、190センチの決定とそのマーケティングです。身長の平均が170センチということは身長が175センチやそこら辺の人も多くいるということです。
180センチは確かに快適になったかもしれませんが、別に変らないと考える人は多くいたでしょう。記事の中で述べられていましたが、足場は手作業で組み立てられることが多いため、高くなると足場設営が難しくなってしまいます。
つまり、足場が高くなったことによる快適さが足場を組む際の大変さよりも大きくないと、高くする意味がありません。180センチでは、作業中に楽になる人の数が少ない割に、足場作業の難儀さが増したのでしょう。
しかし、190センチになったことによって、ほとんどの人の快適さを得ることができ、足場作業が難しくなったことよりも、快適さが勝ったのでしょう。
商品に合ったマーケティング
さらにタケミヤさんはレンタルによって、その便利性を示すことにしました。足場が高くなるの危険性に心配があり、180の時の失敗があるため、ただ販売しても、売れないことは目に見えています。
そこで、レンタルにすることによって、お試しのように使ってもらい、その便利さを示し、また利用してもらっています。さらに、足場という製品の特性上、レンタルというのが向いているようです。
工夫次第でチャンスにつながる
180センチの失敗があったにも関わらず、徹底的な分析によって、190センチの足場をつくり、売り上げを伸ばしたように、一度うまくいかなかった製品も工夫次第でヒットができるようになります。
タケミヤさんのような、新製品へのチャレンジ精神や、商品に合ったマーケティングを行うことが事業拡大のコツなのかもしれません。