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コロナのせい。

フランスの精神科医〈長引く外出禁止の結果、植物に向かって喋る行為は正常であり相談に来る事ではありません。そのかわり植物が返事しだしたらすぐ連絡してください〉                          ↑どなたかが、この言葉をサイトにあげられていて、ふと見るとジロさんが草木と会話している様に見えて大丈夫かなと思った瞬間の写真です。

パリでは5月の3回目の外出規制で食料品店以外の営業は基本禁止。でもクリック&コレクトであれば良い、と言う網の目を潜って我が社も営業を続けている。シャッターを半分閉めて(お店にお客様は入れない)コソコソと売り上げる。そこで問題なのが試着だ。お店の前ではイメージ的にもクリック&コレクトというシステムを取っている以上禁止のお触れが上層部から出された。それがたとえサンダル一足でも別店舗(お酒等を扱っていて営業を許されている店舗)に用意されたVIP用の個室に移動してもらってと、とにかく面倒なことをしろと。こちらもほとほと疲れているのを察して殆どのお客様は『あなた達も大変よね』と逆に労ってくれる。んが、つい先日男性客が 『はっ?一体何が違うって言うんだよ』と難癖をつけてきた。      『今フランスで3回目の外出規制が発動されていて、お店もお上から色々言われて大変な思いしてやってるんです。私だってこんな面倒なことしたくはありませんよ。全てコロナのせいなんですよ!Do you understand?Vous comprenez?わかります?(怒)』と私もプツンと切れて英語だったかフランス語だったかも忘れたけれど、静かにまくしたてたのです。小さなアジア人にまくし立てられて横柄だったそのお客様も、ハッと気づいてくれた様で『そうだよねコロナが早くおさまるといいね、それ買います』と怒りを沈めて良いお買い物をしておかえりになりました。コロナで一つエピソードが生まれたから良しとしよう。