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王国の誇りを胸に勝利をこの手に
東京オリンピック女子バスケットで、日本代表が見事ベスト4へ進出しましたね。アジアではなかなかフィジカル面含め厳しい、勝つのは難しいと男女ともに言われている競技ですが、見事壁を破りました。このままいけるとこまでいってほしいと思います。
さて、男子バスケット代表は残念ながら3戦3敗と勝利を手にすることはできませんでした。しかし、世界の強豪と最高峰の舞台で真剣勝負できた経験は各選手にとって今後の選手生活の糧になってくれると思います。ぜひ3年後のパリ大会にはアジアを勝ち上がって出場してほしいと思います。
そんな日本は残念ながら敗れてしまった男子バスケットですが、バスケット王国アメリカは決勝に進出しました。本来であればアメリカが勝ち上がったというのは順当というべきなのでしょうが、ここまで来るのに大会直前、また大会に入ってからも紆余曲折がありました。
NBAファイナル開催中に、ファイナルに進出していないチームの選手たちが召集されました。レブロンジェームスやステフィンカリーなど召集を辞退した選手もいましたが、ケビンデュラントやディミアンリラード、ジェイソンテイタムなど豪華メンバーが集まりました。
しかし、大会前のテストマッチでまさかの連敗を重ねたり、ブラッドリービールやケビンラブがまさかの感染症プロコトルの対象となり戦線離脱と散々な船出でした。
さらに大会が始まってからの初戦フランス戦も黒星スタートと、もしかしたらアメリカが予選リーグで敗退するのではと思うような滑り出しでした。
さかのぼること1992年のバルセロナオリンピック。アメリカが初めてバスケットボールにNBA選手を送り込んで本気で圧勝しにきた所謂ドリームチームが世界を魅了しました。マイケルジョーダンやマジックジョンソンなどレジェンド級の選手ばかりで、まさにドリーム、夢のようなチームで最初から最後までとにかく圧勝して金メダルを獲得しました。試合前に対戦国の選手が記念写真を撮りに来るくらい、当時のアメリカ代表は雲の上の存在でした。
そこから、NBAが国際化を推し進めていくにつれ、アメリカ代表はだんだんと絶対的な存在ではなくなっていきました。アトランタ、シドニーでは金メダルを獲得しましたが、2004年アテネ大会では金メダルを逃し、まさかの銅メダルに終わったのです。その後北京ロンドンリオと金メダルを死守していますが、今は各国のレベルもあがり、本当に世界のレベルは拮抗しています。
決勝はフランスとスロベニアの勝者がアメリカの対戦相手になります。スロベニアには私の大好きなダラスマーベリックス所属の神童ルカドンチッチがいます。個人的にはスロベニアがフランスに勝って決勝に行くのではと思っています。
そんな各国のレベルが拮抗している現状ではありますが、やはりバスケットではアメリカ代表に金メダルをとってほしい、そう思う自分がいます。
「バスケットの国アメリカ」その誇りを持って決勝は堂々と戦い、金メダルを勝ち取ってほしいと思います。