3/28(金)研究会「入管収容施設の不正義―政治理論から問い直す入管問題」のお知らせ
3月28日(金)、岸見太一・福島大学准教授を報告者に招き、研究会を開催します。
岸見准教授は、政治学・現代政治理論を専門に研究しており、特に移民・難民問題について哲学的・規範的観点からの分析に取り組んでいます。2023年の著書『入管を問う』の中では、入管施設で人権侵害を受ける収容者の声が聞き入れられないという実態を「認識的不正議」という切り口から鋭く論じているほか、入国管理制度そのものの正当性について、政治理論の視座からその問題点を明らかにしています。
今回の研究会では、入管問題の実態とこれまでの政治学・哲学等の理論研究の接点について岸見准教授からご報告いただき、入管を変えていく手掛かりを理論的側面から考える予定です。
〇研究会概要
タイトル:入管収容施設の不正義―政治理論から問い直す入管問題
日時:3月28日(金)18時~
場所:オンライン(参加者にZoomのURLを送付します)
報告者:岸見太一(福島大学准教授)
〇報告内容概要
・収容施設における「認識的不正義」とは何か
・入管制度と国境開放論
〇参加方法
参加費:無料
申込方法:以下のURLよりお申込みください
https://forms.gle/u7pNYYnmMwzWNWrT9
〇講師紹介
岸見太一(きしみ・たいち):福島大学行政政策学類准教授。専門は政治学・現代政治理論。主な論文に「外国人労働者の一時的な受け入れはどんなときに不正になるのか」(『思想』2020年7月号、同論文で第14回社会倫理研究奨励賞受賞)、「外国人労働者一時的受け入れ制度の政治理論―M・ルースの正当化論の批判的検討」(『年報政治学』2021-II)など。