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「お返しする」ということ

先日更新された、扇久保選手と斎藤選手のYoutubeコラボ。それぞれに見どころが多いので、是非見てほしい。

自分は、斎藤選手チャンネル版動画の中で、扇久保選手が訥々と語りだしたあるシーンから、斎藤選手が同じ思いを伝える所で、心にグッとくるものがあった。

ありがとう、と。

さかのぼって、8月24日に、扇久保博正選手は、出身地である岩手県の久慈で、ご自身の愛称を冠した「おぎちゃんフリーファイト」というアマチュアの大会を開催した。そこで、アマチュア修斗、グラップリング、柔術、そしてキッズの試合も盛り込まれて大盛況となり、その様子は、おぎちゃんねるを通じて配信され、非常に多くの人が視聴されている。

扇久保選手は、おぎちゃんフリーファイトに関して、「やっぱり僕は修斗に思い入れがあるので、アマチュア修斗をもうちょっと盛り上げていきたい。」と、今回の開催趣旨というか、心意気をしっかり伝えてくれている。

https://www.youtube.com/watch?v=HpbtnTTQTJc

自分のように、修斗が好きなファンは、この言葉を聞いて、非常に心に響くものがあったのではないかと思う。本当にありがとう、と。

そこによせて、斎藤選手も、「形に返していきたい」と続けて話されている。

ああ、お二人は、そういうフェーズに入ったんだな、としみじみ感じた。

今まで、お二人とも修斗の王者として、また、修斗を代表してRIZINで活躍し、全国のファンからの応援を一身に受けてきた。

選手はいわば、大きな帆を張った船のようなものだ。アマチュアの頃から生まれ育った団体でのキャリア形成のサポートや、ファンからの応援・声援という風を受けて前を進む。
今までは、前に進むことだけが仕事だったが、選手キャリアという航路が終点に近づくにつれ、今までの長い航海の道のりで得てきたものを、お返ししたい、そういう気持ちが出てきたのではないかな、と思っている。

「皆さんの応援があったから」とは、選手の決まり文句のように使われる言葉ではあるけれど、おそらくは、お二人にとって、それは真実であって、実際に背中を押され、強敵と戦い、勝利し、時に負けても、それでもまた立ち上がることができた…そんな経験を、身に染みて感じているのだろう。

ここから先は、個人的な話になるが、特に修斗ファンとして感じたことを書かせてもらおう。お二人は、特に誰にお返ししたいと限定していないけど、自分が勝手にそう感じた、というお話だ。

あまり、オフレコの話をするのはよくないが、一つだけ明かさせてほしい。

斎藤選手は、常々、「修斗ためにできることは何でもやりますよ」と言ってくれている。僕ら修斗ファンには、その言葉だけで十分なのだが、実際に、試合のないオフ期間の忙しい合間を縫って、修斗の地方大会を訪れ挨拶してくれたり、イベントに参加したり、全日本アマ修斗では解説を担当してくれたり、いろんな場面で協力してくれている。
扇久保選手、斎藤選手の選手としての活躍のおかげで、どれほど、修斗が、修斗ファンが救われたか。自信と誇りを取り戻せたか。本当に、その恩と感謝の気持ちは計り知れない。
そのうえ、さらに、課外活動的なサポートまでしてくれようとする。僕は、もう、彼らには一生頭上がらないな、と思っている。

そして、そこに「お返ししていきたい」という言葉が加わり、さらなる心境の変化を察し、自分の思いも新たにする。

ありがとう。
受け取ったものをお返したいと言ってくれた事により、ファンの応援が、決して一方通行のものでないと分かった…それだけで、十分なんですよ。既に、ファンは報われている。

次世代の修斗、MMAのため、アマ大会を開いてくれた扇久保選手。本当に素晴らしい、見事な「お返し」でした。
若い世代の試合経験の場を提供し、また、アマ修斗どころか、RIZINや他の格闘技も生で見たことなんかない、そんな人たちをも、扇久保博正の名前で呼び集め、こういうものがあるんだよと、本物を体感してもらい、夢を抱いてもらうことができた。こんな素晴らしい未来へ向けたお返しはないだろう。

ありがとう。
あなた方が修斗の柱となって直接支えてくれた10年に加えて、あなた方が蒔いてくれた種のおかげで、さらにここから10年、20年と修斗の灯は途絶えることなく続いて行けるでしょう。

斎藤選手の言うお返しは、もっと違う形かもしれない。より広いファンに向けてのお返しになるのかな、とも思う。
なんでもいいから、斎藤選手の気持ちの赴くまま、納得するまでやってほしいな、と思う。

また、少し話がズレるオフレコだが、岡田遼選手に会場で会うと、いつも「修斗に戻ってやりたいって思ってるんですよ、ガハハ!」と言ってくれる。実は、征矢選手からも、同じようなことをお話しいただいたことがある。先の短い古参修斗ファンへの気遣いだとしても、こんなに嬉しい言葉はない。

ありがとう。本当にありがとう。
尊敬してやまない修斗のファイターは、みんな、僕たちが愛する修斗を大事にしてくれて、本当に義理堅い。

でも、いいんですよ。ファイターなんだから、たとえ修斗でなくても、最後まで自分に相応しい場所で、強い相手と戦ってくれれば。修斗を背負ってたたかってくれる、それだけで、僕らはいつだって全力応援できる。
お返しが欲しくて応援するわけではないし、それは僕らにとっての特別ボーナスみたいなものなので。気持ちだけで、十分ありがたいものですが、そういう風に言ってくれることが嬉しくて、ずっと応援して来て良かった、そう思います。

そんなことを感じて、2本の動画を視聴しました。
特に構成もオチも何もない話。今すぐ辞めるとも言ってないし、感慨に耽るには早すぎるとも言える。ただ、軽い感想を書きたくて、眠気で、途中、意識を失いつつ、noteで筆を執った次第です。まとまりはないですが、この感謝を書き綴っておきたかった。それだけです。
ありがとう。

<おまけ>
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