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パリから日帰りで行ける|クロードモネが暮らしたアルジャントゥイユの家

こんにちは。Gigiです。
印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネをご存知でしょか。フランス・アルジャントゥイユ(Argenteuil)には、モネが1871年から1878年まで家族とともに暮らした家があります。私はモネが大好きでパリから日帰りで行けるため聖地巡礼してきました。
では行きましょう。

アルジャントゥイユの家とは

1870年、普仏戦争の影響で一時ロンドンへ避難していたモネは、戦後のフランスで生活を立て直す必要がありました。アルジャントゥイユはパリ郊外のため家賃が安く、セーヌ川沿いの美しい自然が広がる地で、光や水の表現を追求するモネにとって理想的な場所でした。また、鉄道が通っており、パリへのアクセスが良く、ルノワール、マネ、カイユボットなどの画家が頻繁に訪れ、印象派運動の拠点の一つとなりました。
モネは1871年から1878年まで妻カミーユ、息子ジャンと共にアルジャントゥイユに滞在しその間に約170点の作品を制作したとされています。

モネはアルジャントゥイユで 2軒の家に住んでいましたが、19世紀末から20世紀にかけて、アルジャントゥイユの都市開発が進み、多くの古い建物が取り壊され、そのうち2軒目の家だけが2022年に「印象派の家 クロード・モネ(Maison Impressionniste Claude Monet)」として一般公開されました。2軒目の家に移った後は、より充実した創作活動を行い、多くの代表作を生み出しました。

モネの年表もまとめています。よろしければこちらもどうぞ↓

ではパリからアルジャントゥイユの家に行きましょう。

アルジャントゥイユの家に行く

アルジャントゥイユにはパリのサン・ラザール駅からトランシリアンJ線で約20分、アルジャントゥイユ駅から徒歩2〜3分の場所にあります。

サンラザール駅の電光掲示板にはアルジャントゥイユ行きが何番ホームから出発するか示されている
22番線のホーム、混雑することもなくすぐに乗ることができる
駅を降り、線路沿いに2-3分歩くと見えてくるモネの家、薄ピンク色で可愛い
庭の背景にアルジャントゥイユのピンク色に描かれている
最初の家(1871年-1874年頃)住所: 2 Rue Pierre Guienne、
2軒目の家(1874年-1878年)住所: 21 Boulevard Karl Marx

営業時間を確認して行ったのですが、鍵がかかっていたため、インターホンを押すと開けてくれました。

入ってすぐ、もしやこれは?!と下の絵と構図が重なって感動
アパルトマンの片隅(Au coin d'apartement)息子のジャンを描いたもの
扉を開けると絵画が広がったり音を感じたりできる体験型の仕様となっている
当時より規模は小さくなっているようだがお庭も再現されている
まさにこのお庭で描かれたのかと思うと時代がタイムスリップしてカミーユがそこにいるような気分になる
若かりし頃のモネ、ジャン、カミーユと当時の家の写真
アルジャントゥイユで製作されていた場所がたくさん示されていた

私はモネがアルジャントゥイユで製作した絵画を見ていると、妻カミーユと息子ジャンが多く登場し、モネにとってとても幸せな時期だったのではないかなと思います。モネはカミーユが亡くなった後、人物を主題とする作品をほとんど描かなくなり、風景画に没頭するようになったからです。モネにとって大切な場所だったように感じ、訪れることができて本当に良かったなと思いました。

家を出たあと、モネを魅了したアルジャントゥイユの街を散策することにしました。

アルジャントゥイユの街を歩く

アルジャントゥイユの家には街の中でモネが描いた場所を示す地図が多くあったため、その一つに行くことにしました。
ゆかりの地を目指していると、美味しそうなパン屋さんを発見しました。
La Maison Héloïse住所:14 Av. Gabriel Péri, 95100 Argenteuil

2020年ガレットアマンドがパリで1位、その他多くの賞を受賞している

パリで日々食べ歩きをしていますが、受賞店はどこも美味しいです。この日は他の予定があったため食べませんでしたが、アルジャントゥイユで小腹が空いた方は是非お試しください。
セーヌ川沿いを目指すと見えてきました!

高速道路?があるため渡って近くで見ることはできなかった
アルジャントゥイユの橋、そのままの風景が広がっていて、また感動

モネがこの場所でキャンバスに向かっていたことを想像すると、同じ場所に立っていることが不思議な気持ちに包まれました。

アルジャントゥイユにあるサン・ドニ教会(Église Saint-Denis)にも行ってみました。シスレーは、1872年にこの教会の尖塔が描かれた作品「アルジャントゥイユのショセ通り(Rue de la Chaussée à Argenteuil)」を制作しています。

Basilique Saint-Denys d'Argenteuil, Val d'Oise, France
住所:163 Rue Paul Vaillant Couturier, 95100 Argenteuil
※もし、ここに行かれる方はBasilique de la Sainte Tunique du Christとグーグルマップで検索してください。サン・ドニ教会はパリに他にもあり、そちらのルートが出てきてしまいます。

キリストの聖遺物である「聖なるチュニック」を約1200年間保存してきた教会
「Basilique de la Sainte Tunique du Christ」という名称が使われている
ステンドグラスも美しく心休まる教会

いかがでしたでしょうか。
時代を超えてクロードモネの足跡を辿り、同じ風景を見て彼の作品を見ると、改めて光の感じ方や風景の素晴らしさが際立つように思いました。日常の中に素晴らしいものが溢れているんだよ、と伝えられた気がします。

パリから日帰りで行けるアルジャントゥイユ、訪れてみてはいかがでしょうか。

印象派の家 クロード・モネ(Maison Impressionniste Claude Monet
住所;
21 Boulevard Karl Marx 95100 Argenteuil

Merci! Bonne journée! À bientôt!


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