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印象派好きなら外せない|オルセー美術館

こんにちは。Gigiです。
パリのオルセー美術館(Musée d'Orsay)をご存知でしょうか。
なんとなく、聞いたことあるけど、やっぱルーブルじゃないの?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、特に印象派がお好きな方はおすすめの美術館なのです。
では行きましょう。


オルセー美術館ってどんなところ?

1986年もともとオルセー駅(1900年開業)だった建物を改装した美術館で
主に1848年から1914年までの絵画、彫刻、家具、工芸品、建築、デッサン、写真など、約7万点の作品を所蔵しています。 そのうち、常設展示では約4,000点の作品が公開されています。すごい数の作品ですよね。

鉄道駅を美術館に改装したため、内部は広々としており、美しいガラス天井から自然光が入る

オルセー美術館の最大の魅力は、印象派・ポスト印象派の傑作が一堂に会していることです。また、19世紀末の アール・ヌーヴォー 様式の家具や装飾品も展示されています。美しいデザインの家具やガラス作品が楽しめます。そのほかに、ロダンやカミーユ・クローデル、フランソワ・ポンポンの彫刻作品も充実しており、絵画以外の芸術作品にも触れられます。

セザンヌ、初期の頃の作品
モネ「庭の女たち」(1866年-1867年)
レースのドレスに光が当たり風が吹いているよう
マネの影響を受けて描いた、モネ「草上の昼食」(1865年-1866年)
モネ本人の手によって切断・分割されている絵画
「14歳の踊り子(衣装をつけた小さな踊り子)」(1879年-1881年)ドガ
オペラ座のお土産でも見かける作品
モネ「死の床のカミーユ・モネ」(1879年)
実物は感謝や優しさが溢れているようで、私はこの作品を実際に見れたことが一番嬉しかった
ゴッホ「自画像」(1889年)ゴッホが描いた約38枚の自画像のうちの1枚
モネ「ルーアンの大聖堂」連作(1892年-1893年)

モネの作品が多いと思われた方。大正解です。私がモネを好きだからです(笑)
実際にはミレー、クールベ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、シスレー、ロートレック など数多くの作品が展示してあります。
感動したのはこの展示です。
3枚のお花の絵が並んでいます。それぞれ誰の作品か分かりますか?

左から、ゴッホ、真ん中がモネ、右がセザンヌ

色使い、光と影などそれぞれの作家の違いが分かるように並べられていてオルセーならではだな、と思いました。楽しませてくれる展示の仕方の美術館は多くの作品数があっても全く飽きません。

なぜこんなに展示数が多いのか?

そもそも、何故こんなに多くの作品がパリにあるのでしょうか?
オルセー美術館に展示されている絵画の多くは、フランス政府が19世紀から収集してきた作品です。当時、フランス政府は新しい芸術を奨励し、多くの芸術家に国家買い上げ制度を通じて支援を行っていました。19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランス政府のコレクションが増えていきましたが、ルーヴル美術館は古典絵画(ルネサンス~18世紀)中心の展示で、新しい作品を収容するスペースがなかったため、展示場所の再編が必要になりました。

そこで、19世紀以降の美術作品を専門に扱うためにオルセー美術館が設立されることになりました。そのほか、19世紀に近代美術を展示していたリュクサンブール美術館や、以前、印象派専門の美術館だったジュ・ド・ポーム美術館からも印象派作品の多くを移動し、ポンピドゥー・センターからも19世紀末の作品を移動してきました。
そのため、オルセー美術館には印象派が大集結!現在のような美術館となったのです。

オルセー美術館をお得に楽しむためには

一般入場料は16ユーロなのですが、
毎月第1日曜日は、すべての来館者が【無料】で入場できます!
ただし、事前にオンライン予約が必要です。日曜日の無料チケットは毎月決められた時間から予約することができます。なかなかの争奪戦で開始1時間でほとんどが埋まっていました。参考までにこちらからどうぞ→日曜日無料チケット予約ページ

毎週木曜日の18時以降は、特別割引料金が適用されます。 オンライン購入の場合、通常16ユーロの入場料が12ユーロになります。
夜の美術館って特別でワクワクしませんか?私は割と好きなので夜の美術館に出かけます。しかも普段より空いてるのでゆっくり作品を観ることができるのでおすすめです。

クリスマスシーズンの夜だったので、時計台の向こうにチュイルリー公園の移動式遊園地が見えていた

美術の流れを辿るならこの流れがおすすめ|パリの美術館巡り

パリには多くの美術館があり、何がどう違うのかよく分からないという方もおられるのではないでしょうか。(私は初めそうでした。笑)
美術の流れで見ると、パリの美術館の展示の違いが見えてきます。

まず、ルーヴル美術館です。ルーブル美術館は、古典美術(ルネサンス、バロックなど)の展示が中心となっています。(~1848年)
次に、オルセー美術館です。印象派・ポスト印象派などの作品が中心に展示されています。(1848年~1914年)
そして、オルセー美術館と統一組織で運営されているオランジュリー美術館は、モネの「睡蓮」を中心とした印象派以降、20世紀初頭の芸術が中心に展示されています。
最後に、ポンピドゥー・センターです。オルセー美術館以降、現代美術までの作品を中心として展示されています。(1914年~現代)

なんとなく、それぞれの美術館の違いが掴みやすくなりませんか?
美術の流れをたどるなら、ルーブル→オルセー→オランジュリー→ポンピドゥーと巡るのがおすすめです。
そのほかにもピカソやダリ、ロダンなどの美術館もおすすめです。

オルセー美術館(Musée d'Orsay)
住所:Esplanade Valéry Giscard d'Estaing, 75007 Paris

私はオランジュリー美術館が大好きなのでよろしければこちらもどうぞ↓

Merci! Bonne journée! À bientôt!


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