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「行動力がある」と思ったことがない

先日ある友人から、「行動力があって素晴らしい」と言われた。
私が沖縄へ移住したこともそうだし、会社員時代の働く姿もよく知っている人なので、そのように見てくれているのだと思う。

褒めてもらえるのは嬉しいけれど、自分のことを「行動力がある」などと思ったことはない。謙遜とかではなく。

確かに沖縄移住は、大きな決断だったと思う。でも考え始めてから実際に移住するまでに、10年くらいかかっている。本当に行動力がある人だったら、ピンときた時にささっと準備を整えて行ってしまうのではないだろうか。

会社員時代も、たしかにいろいろと手をあげたり、ウロウロと動き回るほうだったと思う。でもいつも「こんなこと言って(して)大丈夫かな」と怯えながら、目をつぶって体当たりしていく感覚だった。

つまり自分のなかで「行動力、あります!」と胸を張って言えるような実績は何もない。
けれどまわりからはそう見えていることもあるのかという発見だった。

何が言いたいかというと、人は思っているよりもずっと、自分の思いこみに捉われているのかもしれない。

私がすごいなと思っているあの人やあの人も、本当は日々不安と戦って悶々としているかもしれない。そもそも「すごい人」ということに気づいてないかもしれない。

とても尊敬している経営者の方が、ご自身の半生を振り返りこう言われたことがある。
「失敗ばかりの50年」
私から見たらものすごい大成功を収めた人のその発言が、とても胸にささった。

モチベーションのために思い込むことはあっても、何でもできる! 私すごい! って本気で信じるようになったら、終わりの始まりなのかもしれない。

ところで、「他人から見た自分」ではなく「自分から見た他人」という点でずっと気になっていることがある。

私たちは移住前からよく沖縄に旅行に来ていて、その度に「そんなに頻繁に行けてすごいね」と言われることが多かった。
でもね、沖縄へ行くなんてすごく簡単なことなんだよ、とどんなに言ってもあまり伝わらなかったように思う。

改めてもう一度言いたい。沖縄へ行くって、簡単です。
詳しい説明は省略しますが、お金もそんなにかかりません。
「沖縄へ行くなんてすごい」という思い込みは捨てて、今すぐ沖縄旅行の計画を立てましょう!

もちろんタイミングは大切。でももっと気軽に頻繁に、ぜひ。

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