西国33所巡礼 その6 1番から3番
2年前に熊野古道へ行った時、まだ西国33所巡礼を知らなかったため、ここ熊野大社の隣にあるお寺が第一番札所とは知りませんでした。
ということで、今回紀伊勝浦・和歌山を旅行することにし、最初の1番から3番札所を制覇することにしました。
興味のある方はお読みください。
第1番札所 青岸渡寺
2023年7月1日から新車両がデビューしたばかりのJR「南紀1号」に乗って名古屋から紀伊勝浦へ。3時間50分もかかります(名古屋ー東京を往復できます)。
紀伊勝浦駅から那智山行きのバスに乗り、終点那智山まで約25分。途中熊野古道の一部を歩く場合は「大門坂」で降りて歩きます。私たちは1年半前に歩いたので今回はお寺に直行します。
バスを降りて長い階段を登っていくと、まず熊野那智大社に着きます。すぐ隣に青岸渡寺があり、明治初期の神仏分離政策の影響がわかります。
花手水がきれいでした。
那智大社の華やかさに比べると、寺院のため地味な感じですが一大修行場として歴史を感じさせ、少し下ったところにある朱色の三重塔は、那智の滝が後方によく見え、絵葉書にもよく登場するインスタ映えするスポットです。
参拝して御朱印をいただいた後、バスで紀伊勝浦に戻り、その日は洞窟温泉で1泊しました。
青岸渡寺
創建:313年~399年
開基:裸形上人
御本尊:如意輪観世音菩薩
第2番札所 紀三井寺金剛宝寺
白浜に泊ってアドベンチャーワールドでパンダを初めて見た後、紀伊勝浦からパンダ特急で和歌山に向かい、JRで2駅戻り、紀三井寺駅下車。
あまりの暑さにタクシーで行ける所まで行ってもらい、門の手前の参道まで。
門からは200段以上の急な階段があり、隣には近年できたケーブルカーがあったので上りはこれに!手動運転で、扉を閉めたら自分でスイッチを押してスタート。片道1分200円参拝料400円 合わせて600円でした。
降りて左手に進むとお地蔵様と電気の蝋燭塔に挟まれた参道があり、右に折れて階段を登ると鐘楼・大使堂を通って本堂に出ます。
ここは桜の名所で和歌山県の桜の標本木があり、開花宣言が行われるそうです。
本堂でお参りをして御朱印をいただきましたが、若い気さくなご住職が立派な字で書いてくださり、笑顔で話しかけてくださいました。
右手奥には朱色が鮮やかな多宝塔があり、ここから和歌山湾の景色が一望できました。
鳥居の並んだ階段を降りていくと、平成25年にできた仏殿があり、中には木造の立像としては日本最大の総漆金箔張・大千手十一面観世音菩薩が見られ、大きさと荘厳さに圧倒されました。
また、この寺には「文塚」があり、迷子になった郵便を供養しているのだそうです。84円切手(当時)が貼られた供養塚は面白いものでした。
帰りは階段で降りましたが、この階段は若き紀伊國屋文左衛門が結婚と出世の契機となる出逢いをした坂として、結縁と厄払いの坂となっています。
また、紀三井寺の名前の由来となった3つの霊泉があり、今も湧き出ています。
紀三井寺金剛宝寺
創建:770年
開基:為光上人
御本尊:十一面観世音菩薩
第3番札所 粉河寺
紀三井寺駅から和歌山駅に戻り、JR和歌山線で粉河駅まで乗り継ぎます。
本数が30分に1本なので、帰りも含めて時刻調べが肝心です。
和歌山駅から街中を離れてどんどん山の方に向かい、約30分で粉河駅に到着。駅前は平日ということもあり、誰も歩いていません。駅からまっすぐ粉河寺まで歩きましたが、学生が数人いただけでひっそりとしています。
12分くらいで入り口です。
本堂に上る階段の下側は有名な庭園になっていて、南国の植物も植えられた枯山水で、桃山時代の庭園として国の史跡になっています。
参拝して御朱印をいただき、帰りに入り口のお茶屋さんでかき氷を食べ、立派な桃を格安で購入させていただき、今回の旅を終了しました。
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