五味と風味

前回の投稿で夏風邪を引いたと書きましたが、そこで起こったもう一つの身体の変化を忘れない内に書き記しておこうと今書いています。

身体的な不調以外にも熱が下がってから起こった特徴として「嗅覚障害」が発生しました。

香りが全く分からない。。。鼻つまりが酷いこと、また強く鼻をかんだりすることで嗅覚の部分が炎症を起こしているのかなと推測。こればかりは薬を飲んで回復させるしかないなと思って放置してました。
今はほぼ戻ってほっとしています。挽きたてのコーヒーの香りすら分からいのは驚きだった。初めての経験は何でも強い驚きがあります。

鼻はこんな感じなんですが「味覚」は全く問題無いんです。甘味・塩味・酸味・辛味・苦味、+うまみ。この辺りは問題無く舌が感じます。少ないながらも食を口に入れるとなるほど塩味を感じるなとかうまみがあるなとか。一定の満足感が気持ちに生まれるんですよね。でも風味が無い。このギャップ。

個人的に面白かったのは風味が無くても好の味覚が感じられていれば一定の満足感が生まれるんだというもの。
例えばコーヒーを試した時は苦味しか分からないので全然美味しいと思わないんですよね。温かい飲み物で身体がホッとしたという満足感のみです。

味覚単独でも小さくても成立すること。しかしそれでも風味という力の強さを実感出来たこと。この2点が知れたことは今回夏風邪にかかって好奇心が満たされた唯一の良い点かもしれない。

それでもやっぱり怖いか。嗅覚がこのままやられていたらお店を維持するのがとても難しいから。こうしてきちんと復帰出来たということに安心しよう。

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樋口 尚敬/岐阜・喫茶星時
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