「好きな短歌と、見た映画と、思い出の話」3/5日の日記
・お久しぶりです。サー長です。
・天気がいいですね。ここ最近。なんだか春の匂いもしてきたし。
・出会いと別れの季節ですが、ここ最近はもっぱら出会いの季節って感じです。春からした悲しい匂いが薄まっている気がします。これもSNSのせいやね。
・さて、最近ずっと頭の中で何度も唄っている短歌があります。
・この短歌なのですが、自分がこの作品を読んで感じたことを話す前に、1つの知識を共有しておく必要があります。
・ダムナティオ・メモリアエについてですね。簡単にWikipediaから引用します
・このようにその人物が残したものを全て消すという処置のことを指す言葉です。理解いただけましたでしょうか。
・それでは感想なのですが、「薔薇のこと あらゆる言語で 表現してあげる」という文章の間に挟まれた「ダムナティオ・メモリアエ」の存在が、この歌の想像の余地を何十倍にも膨らませてくれているように感じます。
・これはあくまで私の解釈ですが、薔薇のことを全ての言語で表現しようとしても、それはあくまで「現在」の薔薇を表す言葉全てであり、それこそ「ダムナティオ・メモリアエ」で薔薇についての表現が少しでも焚書されていた場合、この歌における「表現してあげる」は達成されなかったことになりますし、それ以外の存在した上で消えてしまった薔薇の表現についても同様のことが言えます。
・また、上で述べた「過去」の薔薇についての表現だけでなく、「未来」においての薔薇についての表現も、まだ未確定という点で、「薔薇のこと あらゆる言語で 表現してあげる」という言葉が達成ができないことであることを否応なしにも読んでいる人に理解させる効果があります。
・短歌において「ダムナティオ・メモリアエ」を使うこと、そしてそれを三句めと結句で使うことに感動しましたね。すごい…
・薔薇は今ごろあらゆる言語で表現されているのでしょうか。そしてその奥には、今生きる人間には知り得ない、多くの「薔薇」があるのでしょうか。
・そんなふうに感じました。個人的にすごく好きで、何度も読んでいます。
・収録されている作品の中では
・こちらの短歌も好きです。人生にある程度ある偶然で運命が変わる部分を、自分で予測し、シナリオにしてしまうことの恐ろしさね。
・以上。次映画の話します。
・「リズと青い鳥」を見ました。「響け!ユーフォニアム」の外伝的な作品なのですが、この作品だけでも読めますね。
・本筋に少しだけ関わるネタバレ注意(これを読んでも作品は楽しめると思います)
・剣崎さんが健気すぎたなーーーー。本筋はもちろんよかったのですが、剣崎ちゃんの、ふわふわしてるが故のみぞれに何度も話しかけられるバイタリティと、その中で諦めずに何度も誘うことが、結果的にみぞれからプールに誘われるという結果に結びついてて本当によかった。
・自分はああいう、ふわふわしてるけどその後ろに自己中心性じゃなくて優しさがあるキャラクターがとても好きです。だから報われてよかったー。リード作ってもらえてよかった。何度もお茶誘っててえらいなーーーーーーーーーと思いました。のぞみちゃんにも関わり方聞いてたし。先輩の前でも泣ける純粋さあるし。
・高校1年生の時の高校3年生って、なんであんなにカッコよく見えたんでしょうね。身長も正直あまり変わらないのに、とっても大人びてましたし。自分もああいう高校3年生になれてたのか?と思います。
・でも高3側も高1で仲良くしてくれる子とっても大切だし、なんならすごく嬉しいですよね。高校生の学年ごとの関係ってほんと素敵…擦れてないから…
・自分が高校3年の時仲良くしていた高1の子は1人退部して1人退学しました。
・映画の話は終わり。とってもいい作品だったのでみんなも見てね。いろんな動画配信サイトで見れるよ。無料トライアル期間中に見ちゃえ!!!
・次、趣味の話。
・自分の趣味の1つが写真を撮ることなのだが、前回の帰省で、1枚もカメラで写真を撮ることがなかった。
・昔に比べて恥ずかしさを感じてしまうのだ。つい1年前は普通にやっていたのに。
・この趣味はどうなってしまうのだろうか。個人的に物事を形に残して保存することが好きだったのだが、それも終わってしまうのかもしれない。
・そうなってしまったら、せめて写真を撮れていた頃の思い出だけは、手放さないようにしたいね。
・願わくば、また撮れるようになるといいな。
・最後に思っていることでも書くか。
・「エモい」という単語が嫌いな理由は多々あるが、その中でも特に、「心揺さぶられるような特別な経験」を、「エモい」という言葉で表現することが、せっかくの特別さをみんなの知る形にパッケージングしてしまっているような気がしてしまうのです。
・わかるかな。150点の経験を、80点の箱に入れて、80点の押し入れにしまってしまうみたいな。そんなふうに感じるのです。
・以上
・ちょっと待って
・今回の内容、文化に寄りすぎてて見る人が見たらなんか痛いと感じる気がしますね…もしこの記事が痛すぎて共感性羞恥とか出てしまった方は申し訳ありません。次の記事は全く痛くない体育会系のムキムキ記事にしようと思いますので、よろしくお願いいたします。