「身体感覚」と「力の方向」に意識を向けるだけで劇的に変わる!ダンス上達トレーニング
ダンスが上手くなる人とそうでない人。その違いは「筋肉の動き」だけではなく、「自分の身体感覚」「力の出ている方向」に意識を向けられるかどうかにあります。
本記事では、ダンス上達が早い人と遅い人の特徴を詳しく解説し、上達の鍵となる練習方法をご紹介します。誰でも実践できる具体的なトレーニングも紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
目次
ダンス上達が早い人の特徴
ダンス上達が苦手な人の特徴
上達の鍵:身体感覚・力の方向に意識を向ける
解決方法とおすすめトレーニング
まとめ:ダンス上達の第一歩を踏み出そう
1. ダンス上達が早い人の特徴
ダンス上達が早い人には以下のような特徴があります:
無駄な力を使わない 脱力が適切にできるため、効率的に動ける人が多いです。必要な筋肉だけを使うことで、余計な疲労を防ぎ、振り覚えと体を動かすことへの負荷が軽くなり、人よりも早く覚えてあとは練習で振り付けなどをたくさん練習しうまくなる人が多い印象です。
動きの重要な部分を見逃さない 初めて見る振り付けでも、動きの本質を捉えるのが上手です。どの部分に力を入れ、どの部分で力を抜くべきか、自然に判断できます。
身体の流れを理解している 力がどの方向に流れているのかを感じ取り、それに沿った動きを作り出します。これにより、動きの連続性が高まり、ダイナミックなパフォーマンスを実現します。
頭の中で歌ってる これを見落とす人が意外と多いです。ダンスは基本的には音楽を体で表現していくので、音楽ありきになります。しかし、振り付けなどになると練習中はどうしてもカウントに合わせて覚えていくことが一般的です。そのため、実際の振り付けに入るときや、音楽に合わせて動く、となった時にカウントで合わせようとして、結果ついて行けない。というケースが非常に多いです。無意識で音楽に合わせている人は上達が早いケースが多く見られます。
2. ダンス上達が苦手な人の特徴
一方で、上達が苦手な人には以下のような傾向が見られます:
全ての動きを全力で行う 常に全力を出し続けるため、動きが硬くなりがちです。脱力ができないことで、疲れが溜まりやすく、振り付けを覚える前に脳が疲労して覚えられないし、筋肉も疲労しているので動きもついて行けなくなっていきます。上手い人ほど脱力を大事にしているので、脱力のポイントを見極めましょう。
重心移動と体重移動の区別がつかない 動きの基盤となる「重心」と「体重」の違いを理解していないため、ぎこちない動きになりやすいです。重心移動と体重移動の明確な違いをあなたは説明できますか?重心移動: 体の中心(骨盤付近にある重心点)が空間的に移動することを指します。たとえば、ステップを踏んで左右に体全体が移動する際の動きが重心移動です。重心の位置をコントロールすることで、動きの安定感やスムーズさが向上します。体重移動: 足や身体のどの部分に体重をかけるかを変えることを指します。たとえば、片足立ちをする際に片側の足に体重を集中させる動きが体重移動です。体重移動は、ダンスのリズム感や方向転換をスムーズに行うための基盤となります。
動きを大雑把に捉える 動きを大きくみすぎている可能性が高いです。本当に人生上一度もやったことがない動きなら覚えるのに時間がかかるのは仕方がないです。(過去サッカーやバスケをやっていた人はダンスのステップを早く覚える割合が多いです。水泳や新体操経験者バランスをとる能力に長けていたりします。)複雑な動きに見えても1つ1つは簡単な動作だったりするので、まずは自分が理解できる範囲から動いて慣れる必要があります。
オリジナルに挑戦しすぎる 基本を理解しないまま、最初から自己流で動くので、変な癖や動作に無駄が出やすくなります。そのため、表現したい力の流れや動きの繋がりに反した動きが増え、視覚的に美しくなくなる場合が多く見られます。
3. 上達の鍵:身体感覚と力の方向に意識を向ける
ダンスを上手くするためのコツは、「筋肉そのもの」ではなく、「自分の体が今どうなっているか」「力がどの方向に向かっているか」に意識を向けることです。たとえば、
ジャンプでは「上方向」への力を意識。
ターンでは「円を描く方向」への力を意識。
ステップでは「前後、左右」に移動する力を意識。
これにより、動きが自然でスムーズになり、無駄なエネルギーを使わずにパフォーマンスを高めることができます。
身体感覚に意識を向ける際に忘れがちなのが、今自分の体はどこにあるのか?という意識です。
試しに鏡の前で目を年じて両手を90°正面から見たらアルファベットの「T」になるように両手を上げてみてください。
目を開けましょう。鏡をチェックしてください。
この時に手が壁にぶつかった人、鏡で見ると「T」 よりも手の位置が上または下にあった、という人は自分の体の認知が弱くなっています。
細かいことですが、ここが弱くなっているだけで、全身を使って踊る際に意識のズレが生じ、疲れやすかったり、なぜか自分だけ動きが違う。という事態が起こりやすくなります。普段ストレスにさらされやすい人や、内向的な性格の人はこの身体の小さなズレが起こりやすいとされています。
ですが、自分と向き合う能力が高いのもこういう性格の方が多いです。
焦らず直していきましょう。
4. 解決方法とおすすめトレーニング
ダンス上達が遅い人でも、以下の解決方法を取り入れることで大きな進歩が期待できます:
解決方法
動きの方向を意識する まずは振り付けを見ながら、落ち着いて動きを再現してみましょう。その際にこの動きに繋げるには重心がここにあって良いか?腕の振りやステップの幅は今のまま、次の動きをコントロールできるところにあるか?など、1つ1つを丁寧に見直しましょう。うまくなるには必ず反復練習が必要です。動きを無意識で行っても崩れないところまで来たらまた別の練習方法があるので、その時まで体に覚え込ませましょう。
重心移動と体重移動を見極める 重心移動(体の中心の位置を動かす)と体重移動(荷重を左右に分ける)の違いを理解することが重要です。下記URLからその違いを明確にしておきましょう。
自分の体の感覚を意識 自分が今どこにいてどのような動きをしているのか?その動きは頭でイメージしているものとマッチしているか?を意識して動いてみましょう!ここで指導者と動きが違い、自分の動きはカッコ悪いな、と感じているなら何かを見落としています。質問しても明確な答えがないものもありますが、,聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥といわれます。できるようになりたいのはあなたです。指導者を質問攻めにして給料分の働きをさせましょう。
おすすめトレーニング
以下のトレーニングを取り入れることで、力の方向と身体の感覚を意識した動きを習得できます:
スケーターホップ 横方向への力を使ったジャンプで、バランス力を鍛える。
ランジ 前後への重心移動を意識した動作で、下半身と体幹を強化。
スクワットジャンプ+180°スイッチ 瞬発力と方向転換のスキルを同時に鍛える。
5. まとめ:ダンス上達の第一歩を踏み出そう
ダンスが上達する人とそうでない人の違いは、「力の方向」に意識を向けられるかどうかにあります。無駄な力を省き、正しい動き方を習得するためには、動きの本質を見極め、落ち着いて練習することが大切です。
さらに上達を目指すために、今回ご紹介したトレーニングを取り入れてみましょう。詳しいトレーニング方法はInstagramで解説予定ですので、ぜひチェックしてみてください!