「お客様の要望と真摯に向き合う」からこそ、自社サービスを成長させられる。法人システム部 部長が語る開発への想い
さまざまなノベルティ・ギフト・クーポンのシステムを提供し、企業や自治体が抱える販促キャンペーンや顧客とのリレーション構築の課題をDXで解決していく、ギフトパッド。
今回のインタビューでは、創業間もない頃から数々のシステム開発を担ってきた、法人システム部の田原 健仁に話を聞きました。
2022年末からは法人システム部 部長として組織づくりにも取り組む田原が考える、自社サービス開発において大切なこととは?ギフトパッドにおけるシステム開発の魅力に迫ります!
創成期・東京進出・事業拡張…組織の重要フェーズにエンジニアとして立ち会う
——田原さんがギフトパッドのシステム開発に携わり始めたのは、協力会社の一員としてだったそうですね。これまでのキャリアについて教えてください。
そうなんです。協力会社の一エンジニアとして、2014年秋から数人のスタッフとともにギフトパッドに常駐するようになりました。
当時の私はエンジニアとしてのキャリアがまだとても浅かったんですよ。
実は大学は文系学部出身で、新卒入社した会社でも担当していたのは飲食店の管理・運営。ファーストキャリアはエンジニアとは全然違う仕事なんですね。ですがあるとき、エンジニアをしていた兄から「手に職をつけたほうがいいと」アドバイスをもらって、開発の道に進むことに。
当然ですが、最初は実務経験は全くありません。転職した先で悪戦苦闘しながら、少しずつ経験を積んでいきました。その最中の2014年に参画したのが、ギフトパッドのシステム開発プロジェクトでした。
転機になったのは2016年。ギフトパッドが拠点のあった兵庫県西宮市から東京に進出することになり、私もそのタイミングで社員の方々と一緒に上京したんです。ここで大きな事業拡張のフェーズに立ち会えたのは、とても良い経験になりました。
2018年に社長から直々にお誘いを受け、正社員に。エンジニアリーダーのポジションを経て、昨年12月からは法人システム部の部長として、企業向けのシステム開発全般に携わっています。
——最初にギフトパッドのプロジェクトに参画された頃、開発業務にどのような特徴を感じましたか?
転職した当時は、エンジニアは対「人」より対「PC」の仕事が中心になると思っていました(笑)。ですがギフトパッドの業務では、社内外の方々とのコミュニケーションを重ねながら開発していく機会が、想像以上に多かったですね。
その際の「開発知識を共有していない相手に噛み砕いて説明する」コミュニケーションについては、新卒の頃に飲食店で培った経験が役立ちました。接客業もエンジニアも、どういう伝え方をすれば相手にわかってもらえるかという「対話力」は必要ですから。
ひょっとしたら、ギフトパッドのエンジニアになってからのほうが、コミュニケーションスキルは伸びているかもしれないですね(笑)。
自分の作ったサービスが躍進していく実感
——田原さんがジョインした頃のギフトパッドのシステムについて、聞かせてください。
現在のギフトパッドは色々なサービスを提供していますが、私が関わり始めた頃に存在していたのは、オンラインギフトの基本的なシステムだけだったんですよ。当時は知名度も低く、サービスラインナップも少なかった頃ですから。
そこからの事業拡大にあたっては、お客様のニーズをカバーするシステムを一つひとつ新たに作り出していく必要がありました。
ここ数年間は、基幹システムづくりのところから試行錯誤して、サービスラインナップを拡大し、より使いやすいサービスへと進化させてきた時間でしたね。
——これまで携わってきた中で、特に印象に残っているプロジェクトは何でしょうか?
そうですね、大きくわけて3つの思い出深い出来事があります。
まずは、2015年に株式会社NTTドコモとパートナー契約を結んだ時期のこと。これまでの紙タイプのカタログギフトではなく、メールやSNSでギフトを贈り合える「ソーシャルギフトシステム」の企業認知が広がり、株主優待にも活用されるようになったんです。ビジネスが躍進していく実感がありました。
2つ目は、2018年に全国のローソン14,000店舗で、受け取った人が好きなスイーツを選べる当社のギフトカード「THE SWEETS」が並んだとき(※現在は販売終了)。POSデータと連動する仕組みの開発には苦心しましたが、よりエンドユーザーに近くなった実感があって嬉しかったですね。
最後に、大阪府の「大阪の人・関西の人いらっしゃい!」キャンペーン。これは2020年から2021年にかけて行われた地域施策で、大阪府内の加盟店の施設に宿泊した人がクーポンを受け取れる仕組みを開発しました。
この施策は非常に好評で、ユーザー数もとても多く、社内でも盛り上がりました。タイトなスケジュールの中で、チーム一丸となって頑張って開発したサービスに対する高評価が嬉しくて、強く印象に残っています。
“プレイングマネージャー”として法人システムの発展を目指す
——現在の田原さんの業務について教えてください。
私が部長を務めている法人システム部は、その名の通り、企業向けのサービスを担当している部署です。
私を含めて社員3名に協力会社のメンバーを加えた全15名ほどのチームで、お客様のニーズに即したシステムのカスタマイズや新規機能の開発を進めています。
その中で私はいわば“プレイングマネージャー”的な動き方をしていますね。プロジェクト全体を見る役割なので、お客様や社内他部署との折衝や調整、開発メンバーのマネジメントがメイン業務ですが、今もときどき自分でコードを書くこともあります。
——田原さんにとって「ギフトパッドで法人向けシステムを開発すること」の面白さはどんなところにありますか?
法人システム部では、“数字”という形で成果が見えやすいのが、やりがいにつながっていると思います。
たとえば、自分の開発したサービスがどれくらい利用されているか。あるいはどのくらいお客様の収益につながったか。いわゆる業務システムではなく「お客様のお客様」に使っていただくシステムですから、「自分が開発したものがどのくらい役に立ったか」の手応えを感じながらつくっていけるんです。
だからこそ、ただお客様から依頼があったものを作って納品すれば終わりではなく、一歩踏み込んで「このサービスを成長させていきたい」という気持ちが高まります。
「自社のサービスを育てていく」気持ちを持った人と働きたい
——田原さんの今後の目標は何ですか?
現在、システム本部全体で取り組んでいる「開発の中で属人化している部分をオープンにし、特定の人に負担が偏らない仕組みをつくる」ことが直近の大きな目標ですね。
その上で、今後もどんどん新しいものを作っていきたいです。「ギフトパッドに入社すること」「ギフトパッドで開発すること」がエンジニアのキャリアにプラスになる、と自信をもって言える職場にしていきたいと考えています。
——最後に、田原さんが一緒に働きたい人の理想像を聞かせてください!
ギフトパッドの開発部門では「お客様のニーズを形にする」「お客様の想いを最優先に考えて開発する」という基本姿勢を大事にしています。
「自分たちがつくりたいものをつくる」のでは最高のサービスは生まれません。自分たちとお客様の描く理想像が違ったとしても、ご要望・ご意見をどう糧にして開発できるかが腕の見せどころ。そのニーズこそがギフトパッドのサービスを成長させるという視点を持つことが重要だと思います。
お客様の期待に応えるには、エンジニア一人ひとりの「自分がギフトパッドのサービスを育てていく」という気持ちが何よりも大切だと感じています。
そのためにも「自分のスキルではこれしかできない」と消去法で仕事を選ぶのではなく、「やったことのない開発でも挑戦したい」という前向きな気持ちを持った人と一緒に働きたいと思っています。
「わからなかったら聞けばいい」という組織文化がすでにある会社ですから、遠慮なく質問し、自分の意見も発信してほしいですね。「とにかくやってみる」という行動力を持った方々と共に、今後もさまざまな開発にチャレンジしていきたいと思っています!
※所属・役職は執筆時点の情報です。
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