遡りオッケー?どこまで?
80代も半ばを過ぎた母には、高校時代からの友人仲間が5人いたのですが、今年になって相次いで2人の方とのお別れがありました。
2番目に亡くなった友達は、特に親しく行き来していたので、これは余程落ち込むかもしれないなぁ、と案じていました。お別れの挨拶にご自宅に伺った際に、彼女の名前を呼んでポロポロと涙していたからです。
葬儀は家族葬とのことで、出席しなかったので、後日、他の友人達とお線香をあげに行くことになっていました。
その、友人たちとお線香をあげに行ったという日、母に「どうだった?」とたずねると、・・・・
なんというか「女子~」な返しが。
「○○ちゃんね、いい写真だったの!あんな写真にしてもらって、いいね!ってみんなでほめたよ」
と。
要は、遺影の写真が、とにかくよく撮れてたやつだったそうだ。
その写真に感化されたのか
自分の写真をいくつか引っ張り出してきて、
「あたしのときは、これがいい!」という。
どうみても、今の私より若いんでないかい?おい!!
まったく、80代後半の老いさらばえたばあさんのくせして、遺影の写真は40代?みたいのがいいっていうんだから、どういう了見なんだか。
ま、多少の遡りはあってもいいとおもうよ。
でも、それってどこまで???
そんな若い写真をつかったら
「お母さま、若くして亡くなられたのですか」っておもわれる。
しかし
いくつになっても
「女子」なのだな、と。
あきれつつも
可笑しくなってしまった。
友達の遺影で、妙にインスパイアされた母。
根っこはからっからのドライだとしってたけど
ほんとにドライな母なのでした。