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夏休みを迎える教員の冷静と情熱の間

 縁があって、2学期に公開授業をすることになりました。校内での研究授業することはありましたが、今回は外部の研究団体での授業です。自分が方向性を決めていくことのできる校内研究ではなく、違う学校の先生方とお話をさせていただきながら授業をつくっていくことに、いつもとは違った緊張感があります。

 今年度、自治体の研究団体に読んでもらって、授業もさせてもらうことになって、校内研究とも比較しながら、取り入れられるところを探しています。勤務時間外でのことであり、夜の8時を過ぎても会議をされていることに驚いています。勤務時間で行う研究・研修ではないので、時間は本人が許せば無制限にあります。そうやって時間をつくって研究を進めている人たちがいる組織の今後はどうなっていくのかも心配になります。思いを同じにする個人が集まっているわけではなく、自治体の名前が付く研究組織であるため、制約もやらなければならないこともあることは理解できます。学校での基本的に全員が参加するものではなく、行きたくなければ行かなくてもいい。でも強制される部分がある。このあたりに、この体制でどこまで持続可能なのか疑問を感じます。校内でも、自治体の研究団体でも、任意の研究団体でも、やはり参加する人達が楽しさを感じていなければ、今の時代の変化の中、どこかで心がしんどくなっていくのではないでしょうか。1学期の中で何度か参加させてもらって、そんなことを考えていました。

 夏休みに入りましたが、今週は指導案の作成・検討をします。これを乗り越えなければ夏休みに入れないため、周りの先生たちがお休みをされている中、学校で仕事をしてきました。でもきっと、もっと忙しく働かれている先生もいらっしゃるのでしょうね。そう思いながら、職員室のゆっくりとした空気感にいたたまれなくなりました。今週を乗り越えて、楽しい夏休みを迎えたいと思います。

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