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事業目標達成のためにデータを活用したコミュニケーションデザインをする

こちらはGMOペパボデザイナー Advent Calendar 2024 12/14の記事です。

minne事業部でコミュニケーションデザイナーをしているYoshiminです。

コミュニケーションデザイナーはその性質上、事業部における様々な施策を担当したり依頼される場面があると思います。
その際、「これは本当に目標の達成や課題の解決になるのだろうか」といった施策に出会うこともあるのではないでしょうか。

その際に施策内容を否定するだけではなく同じチームの仲間として代替案となる解決法を提案したり一緒にデータなどのファクトから調査することも仕事の責任だと考えています。

実際にあった事例と、そこでどのように動いて目標達成に繋げたかの事例を紹介します。

CASE1:依頼「LPをリニューアルしたい」→タッチポイントの見直しだけでも目標を達成

受注に繋げるためにまずはお問い合わせ数を増加させたい。そのために問い合わせ先の受け皿となるLPを改修したいというのが初回の依頼でした。

もちろんLPの中身に課題があって、ターゲットの足踏みになってる可能性もあるのですが、この件は改修以前に対象がどこでこの商材を知っているのかという経路がかなり掴みづらかったのでGA内でPV数や流入経路を調査しました。
その結果、そもそも辿り着いてる人が少ない・対象となる人を連れてくるタッチポイントの不十分さが課題として判明しました。

LPのリニューアルにはコンテンツの再設計・デザイン・実装など、リリースまで時間がかかりますが、流入タッチポイントの見直しは1週間以内のリリースで速で目標達成に繋げた事例です。


CASE2:ブラウザ版ではなくアプリ版の告知の強化で新規サービスの認知拡大に成功

ブラウザとアプリ版両方存在するサービスに起こり得る事例かと思います。
利用者が複数のOSやデバイスにまたがると、まずはリリースが速く対応できるブラウザ版で実施するというものも多いのではないでしょうか。

実際、それで認知拡大を頑張っていたのですが(その他にもメルマガやSNSの告知も実施していた)、なかなか伸び悩んでいたため、改めてサービスの利用OSや過去の対象のアンケート結果などを調査したところ、対象のターゲットが実はアプリの来訪がほとんどだという事が分かりました。

結果的にブラウザ版で実施した複数の施策よりアプリで実施した1個の施策が反響として上回るような結果となり、事後アンケートの結果も認知拡大が十分得られている状態となりました。


なぜコミュニケーションデザイナーもデータを見るのか

マーケターやディレクターなどの方がスキルセットとして精通しているかもしれませんが、コムデも見ることがおすすめな理由として下記の3つが挙げられます。

  1. 制作を担当するので依頼された時点で最終系のイメージが想像しやすい・そこで起こりえる反響の規模も想像がしやすい

  2. 仮説のみではなく、データという事実を持つことでデザイン時の根拠がブレにくくなる

  3. 自分の稼動時間を守りながら目標達成のための動きができる

コムデがもし100人いたらそこまで慎重に見ずとも全ての施策に全力投球できるかもしれませんが、大抵は人数は限られておりサービスで解決したい課題はどの事業でも沢山ある中で優先順位の取捨選択が必要です。
施策で最短の目標達成を行いつつ、結果的に自分のためにも精神衛生の良い働き方ができると思います。

施策の判断チェックリスト

もし施策の依頼時に引っ掛かることがあれば、下記の事項が満たされているかを確認するようにしています。

  • その施策はKPIツリーに紐づけられているか・直接的に紐づいていない場合、長期的に見て目標達成の要因になるか

  • その施策のタッチポイントに一定数のターゲットの来訪は想定されているか(GAなどの数値や調査結果から根拠が取れているか)

  • ユーザーがどこで足踏みをしているかリサーチ等で原因を特定できているか

  • 他社の成功事例や一般的な解決法を十分調査した上での結論か


会社のグループの社訓に下記があります。

事業・ものごとにはポイントがある。ポイントとはボウリングにおけるセンターピン。最小のパワーで最大の効果を得よう。

自分もまだまだデータ周りの知識は勉強中で、全ての施策を網羅して関われてるわけではありませんが、ガターに突っ込んでるプロジェクトを見かけたら軌道が正しいかを修正してストライクを目指していきたいものです🎳

次のデザイナーの更新もお楽しみに🎄


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