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旅の記録#11 ねぶた祭り2
やっぱり日本人は祭りに血が騒ぐ
夕暮れ時、青森駅前のねぶた運行コースに段々と人が吸い寄せられていく。駅前通りの数ある居酒屋は休みか、もしくは生ビールサーバーを外に出して唐揚げとともにテイクアウト販売をしている。沿道には椅子を並べたり、レジャーシートを敷いて宴会を始めている人もいる。大人も赤ちゃんも皆、鯉口の祭り着を着ている。青森のねぶた文化が強く根付いているのがわかる。
祭り開始の19時になると、「ダンッ!ダダッダッダン!」と響く太鼓の音と共に祭りがはじまる。太鼓打ちの人は一切乱れることなく、打ち続ける。太鼓の振動が体に響いて、期待感が高まる。
ソロソロとねぶたの団体が動き出し、コース上に乗ると跳人も動き出す。
「ラッセーラーラッセーラ!」
「ラッセーラッセーラッセーラ!」
跳ねながら掛け声を発して、沿道の観客を盛り上げる。シャランシャランと鈴の根も響く。落ちた鈴は跳人にとっては厄落としで、観客にとっては幸運アイテムらしい。落ちた鈴は拾って、客席に転がしてあげる。
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美しいねぶたに涙が出た
ねぶた祭りの魅力はなんといっても、ねぶたの美しさ。古事記や有名な武将などを題材とした、立体の巨大行燈とも言えるねぶたは、隅々まで光が行き渡り、まるで生きているようだ。すぐ近くまで来た時には見上げるほど大きい。
企業が資金を出し、職人さんの技術で作り上げたねぶたを大勢の人が運行し、観客も応援する。一年に一度のハレに向けて街や人が動き、外からの人も巻き込みながら、こんな感動を生み出していることに自然と涙が出た。
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祭りのあとは
ねぶた祭りが終われば、また動き出さないといけない。今回衣装を買ったり、長期でキャンプするため冷蔵庫替わりの発泡スチロールを買ったりして荷物が増えたので、今後に必要の無いものは家に発送しなければならない。長いこと設営したテントも畳んでバイクに積み込み、生活していた場所はまた草地に戻った。長いことテントがあったので、草の色も変わっていた。
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