見出し画像

旅の記録#18 新潟県 燕市

新潟県は最初に訪れたのは、彌彦神社です。47都道府県を巡るなら何か形に残したいと思い、旅の安全祈願も兼ねて御朱印巡りをしています。

拝殿前のスペースも広くて荘厳な雰囲気。
山道は木陰もあって歩きやすかったです。

職人の街燕市

新潟といえば思い浮かぶものに燕三条の金属産業がありました。北海道へ行くときに新潟港近くで泊まったので、今度は燕市に泊まることにして、まずは燕市産業史料館に行ってみました。
燕市で金属加工産業が発展した理由は、間瀬銅山から銅鉱石が産出したことや、金属を精錬するための炭を隣の三条市から入手できたこと、信濃川の流通経路があったことが代表的な理由だそうです。それに加えて、初期は煙管の部品や鑢の製造だったのをスプーン・フォークの製造に着手したり、メッキ技術を開発したり、時代の変化を予見して多角的に対応する姿勢があったことも発展を促進したとのことです。

燕市産業史料館。金属加工のワークショップもあります。
職人の仕事場。数々の道具がかっこいい!
メッキで様々な色を出したり、模様をつけたりできるというサンプルが飾られていました。
需要の変化などに対応し、時代と共に技術を磨いてきた歴史があります。年表の細かいこと!
ノーベル賞受賞式の晩餐会にも使われたそうです!
ハンマー(槌)で叩いて模様を付ける「槌目加工体験」をしてきました。
叩いた後はこんな感じ。職人はタガネで龍を立体的に彫ったりするから、難易度は想像がつかない。

街の雰囲気と人が暖かい宮町商店街

宿を宮町の「トライアングル(ゲストハウス&シェアハウス&バー)」に決め、周辺を歩くと歴史ある店から、新しいお店、街の取り組みも見えました。
宿の写真撮り忘れたー!僕の写真より素敵な公式サイトをご覧下さい。オーナーの沼田さんは気さくな方で、街のお店のことなどいろいろ親身に教えてくれました。ありがとうございました!

以下、宮町まちぶら↓

宿の近くにある「喫茶ロンドン」
めっちゃ純喫茶!若い人に人気だそうです。
テーブル型のインベーダーゲームも遊べました。
単純なシステムが故に、難しい!
通りには新しい店や、街の取り組みが点々と見えます。
左の建物1階はドライフラワーのおしゃれなお店。
この辺りの街の道路は、融雪用の水パイプが通っているので赤錆色が特徴的です。
昔ながらのお茶屋さん。木箱がいいね。
子育て支援の取り組みをされているフードバンクつばめが運営する「つばめベース」
子供達が卓球したり、ゲームしたりそれぞれに過ごしており、交流の拠点になっていました。
つばめベース内にある駄菓子屋さん。駄菓子屋さんがあるって街の活気の指標になるかもしれない。
同じ建物内の喫茶店「喫茶すずらん」クリームソーダなど映えるレトロなメニューと子ども向けのサイズのメニューも用意されてました。

「フードバンクつばめ」では困窮世帯と燕市に住むすべての子どもたちに向けて、子ども食堂事業や公共冷蔵庫「コミュニティフリッジ」、学用品のリサイクル事業を行っているとの事でした。ぜひサイトを見てみてください。


燕市飲み歩き

フードバンクつばめの隣にある「宮町食堂」店長の潤さんは人柄もよく、他のお客さんも交えて楽しい時間になりました。ありがとうございました。
現在、街の交流空間まちトープの奥で間借りして営業しているバー「美しい時間」。仮のスペースですが、まるでヨーロッパに住むおしゃれな友人の家に遊びに来たかのような雰囲気(想像)で、素敵なお店でした。年末にはお店の建物が建つそうです。
美しい時間のプリン。絶品ですこれ。

ここに住む人たちの交流の場「まちトープ」

燕市で印象的だった場所の一つです。今年できたばかりの民営の公共施設で、カフェと民営の図書館、キッチンスペースのある複合施設です。

カフェの店員もされている、デザイナーさんの手がけた看板。絵もかわいいし、どんな場所かわかりやすくて良いですね!
ドリンクとクッキーなどの軽食がありました。
カウンター席があるのは、店員さんとも話せて良いなと思いました。
1人も複数人も横並びでも座れる、洗練された配置。
「みんなの図書館ぶくぶく」本棚の1マスを個人が借りて、好きな本たちを並べられる「一箱本棚」というシステムだそうです。本以外に紹介したいものを置くことも可能。
貸出カード?保管の棚もありました。
借りる際はスタッフが受け付けるそうです。
一箱本棚オーナーの交流会に偶然参加させていただきました。みなさんの推し本の話が聞けるのはおもしろいですね。

この他にも、昔からやっているパン屋さんや菓子屋さん、八百屋さんなど様々なお店があって、2日の滞在でも回りきれませんでした。出発する日の朝には、通りで朝市が開かれたり、老若男女の活気を感じました。
金属産業では実際の工場が見学できるオープンファクトリーもあるそうで、忙しないバイク旅ではなく、改めてゆっくり訪れたいなと思いました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?