『かいけつゾロリ』の作者、原ゆたか先生にインタビューして〜『ゾロリ』は「自立」の物語〜
ここしばらく、バタバタしていて💦お知らせができていなかったのですが。
『不登校新聞』で先月、『かいけつゾロリ』の作者で児童文学作家の原ゆたか先生にインタビューした記事を上げました!
『かいけつゾロリ』は、1987年から35年以上続いている長寿シリーズであり、現在はなんと70巻以上も出版されています!
最初はみづしま志穂さんと原先生が一緒につくっていた『ほうれんそうマン』に出てくる一敵役だったゾロリがここまで巻数が続いているのは感慨深く思います……。
僕も今回のインタビューに同行しましたが、インタビューの数日前に昔出ていた巻を数冊と、前後編となっている(当時、インタビュー直前の)最新巻(71、72巻)を読みました。
最新巻を読んだ時、昔と比べ、1つのページにつき物語の中で動いているキャラクターの数の多さ、そしてコマや絵の密度の高さに圧倒されました。過去の巻に出ていたキャラクターも数多く登場して、新キャラクターと絡んでいました。
まるで『アベンジャーズ』などの作品を含んでいるMCU「マーベル・シネマティック・ユニバース」(マーベル・スタジオ制作のアメリカン・コミックの「マーベル・コミック」を原作としたスーパーヒーローの実写化作品を、同一の世界観のクロスオーバーとして扱う作品群)
のような、既存のキャラクターと現行作に出てくる新しいキャラクターとの絡み合いによる群像劇に近いものを感じました。
今回のインタビューでは、特に『ゾロリ』とその親との関係性を1つの軸として、「自立」について原先生は語っています。
これは『かいけつゾロリとなぞのひこうき』(16巻)、『かいけつゾロリのてんごくとじごく』(31巻)などをはじめ、その関係性の縦軸を巻数が追っていくにつれて掘り下げて描かれており、幼少期の頃、僕は特に印象に残りました。
(僕含めて)不登校になる子どもは親と問題を抱える家庭が多いので、僕はこれについては聞きたいと思い、質問しました。
ぜひ、興味を持った方はインタビュー記事を読んでください!
また、原先生は子どもの頃から怪獣映画などの特撮が好きで『ゴジラ』や『ウルトラマン』などを観て自身も怪獣映画づくりをしていました。中学時代には怪獣映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』の見学に来て『ゴジラ』や『ウルトラマン』などの制作にも携わり、「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二監督と遭遇した、と言います。
(読売新聞より)
『ゴジラ』などの怪獣映画を彷彿とさせる『かいけつゾロリの大かいじゅう』(10巻)や『かいけつゾロリ ちきゅうさいごの日』(26巻)では『妖星ゴラス』に近いテイストで隕石が地球にぶつかる危機をやっているので、原体験の特撮の影響が窺えます。
色々と濃密なインタビューでした。
改めて原先生、ありがとうございました!