永続する組織とは(2000年は持つ組織の作り方)
組織は完全になった途端、自壊していきます。
さて、歴史の上で非常に長く、続いた組織を研究してみましょう。
一つは、中国の王朝、もう一つは、カトリック協会です。
共通点は、なんでしょうか?
それは、組織内、外に組織を批判する、部署を持っていたことです。
権力は、恐ろしいもので、常に監視されていなければなりません。
これは、近代国家の基本的な考え方です。
長く続いた、中国の王朝には、常にカウンターバランスがありました。
それは、貴族と科挙で選ばれた官僚と宦官の間の、カウンターバランスでした。
特に、科挙で選ばれた庶民と宦官の間の、バランスは有名です。
組織の中に組織を批判する、組織があることは、組織が永続する上で、とても、重要です。
2000年以上、続いている、カトリック教会。
カトリック教会の外には、組織を批判する、セイントという組織があります。
カトリック教会は、この批判のダイナミズムから、新しいエネルギーを汲み取り、組織を、維持しています。
組織というものは、完全になった瞬間に自壊します。
2000年組織を続けようとするなら、セイントを作るべきなのです。