母と歌えば2024㉒
実家に行ってしばらく経った頃、母が言った。
「あなた、その洋服とズボン、似合わないって知ってる?」
まぁね、知ってるよ。
でも、今日の気候にはちょうど良い。色褪せたジーンズにグレーのチュニックには、なんとも言えない違和感があるが、紺色の厚手のカーディガンを羽織れば、そんなに気にならない。薄いグレーのベレー帽を被ればなんとなくまとまる。
「白いズボンとか履いたら素敵よ。」
そうだろうけど、秋も相当深まって来た。白いズボンでは爽やかすぎる気がする。
「そんなことないわよ。今は一年中白を着るでしょ?」
汚したくないとか、寒々しいとか、理由は色々あるんだけどな。
最近母は今年でお歳暮やお中元、年賀状等をやめようと話している。郵便料金も値上がりするし、来年には90歳になるのだから、別に構わないのだろうけれども、なんだか寂しい気もする。きっとそれでも山形の親戚の皆さんは母にりんごやさくらんぼを送ってくれ、母も結局はお返しをし続けるんじゃないだろうか?
娘が大阪に行ってお土産を買って来たので、母に渡した。
「面白い恋人?変な名前ね。」
北海道の『白い恋人』のパロディだね。さすがは大阪!
母曰く、娘のお土産はいつも食べ物。息子は小さなペンギンのぬいぐるみとか、招き猫とかを買ってくるのだと言う。
「だから、ちゃんと残ってるでしょ?ほら。」
へぇ、その方がいいのか。私は食べ物の方が良いと思ってた。
母と私は、実はそんなに気が合わないのかもしれないな😅
今日は「冬の星座」を歌った。
「この間歌った『見上げてごらん、夜の星を』が、長すぎるから短い曲にする。」
ああ、そうですか😅
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