僕らがレモンを冷凍する理由
国産レモンが、必ずしも美味しいとは限らない。
輸入物でも十分だと、誰かはいう。
けれど、国産レモンが出回る頃に、安くなったそれを買い占めましょう。
食べきれないことは想定内。
それを輪切りにします。
僕らのお助けアイテム・ジップロックにそのまま入れて凍らせる。
冷凍レモンの完成です。
何に使うの?
愚問よ、愚問。
それに炭酸水を入れ、焼酎を注ぐだけじゃないか。
もしくはウイスキーでもいい。
冷凍により、香りはややおさえられているものの、
レモンがかすかに鼻を刺激し、焼酎、そうさね、ここは「いいちこ」でいいでしょう。高価な酒を使う必要なし。いつもの「いいちこ」がいいんです。
それを注ぎます。
濃さは、もう好きなように、決めてしまう滑稽さ。
酒飲みにとって、冷凍レモンは救世主である。
それだけで、何にでもなれる。
ようこそ、俺は石油王です。
手に入るものは全て金で手に入れたよ。
富や名誉、もう必要ない。
当たり前の生活がしたいんだ。
だからお願い、そばにいてね、今はあなたしか愛せない。
のが冷凍レモン。
石油王だって欲しがるツール。
成功者はみんな、使ってるんだ。
何よりも氷がわりになるところがいい。
温度をキープしてそれ以上薄くならない。
だんだん焼酎が溶かしていく氷も、それはそれでいいとして。