シフトチェンジをする左手
今まで運転していた車が、追突され、使用不能になってから僕は家にある車で空いているものを乗るようにしている。
すると、必然的に、1番空いているのは軽トラになる。
軽トラだけがオートマではない、ミッション車である。
ミッション車もずいぶん少なくなってきたが、まだまだ愛好者はいて、また、特に作業車などはそのほうが都合が良いからだろうが、存在する。
一応ミッション免許を持っているので、乗ることはできたが、当初、かなり危なっかしい運転をしていた。
なかなかあのシフトチェンジをするタイミング、その感覚が掴めないでいた。
道路でエンストを起こして止まってしまうこともたまにあって、焦る経験をした。
しかし、軽トラになることが日常になってくると、シフトチェンジに慣れてきている。
毎日毎日、その車を運転して職場へ行って帰ってしていると、
左手で、レバーを操作しシフトチェンジする。その所作に、色気が帯びてきた。
と自分で言うのもなんだが。
確かに。
いや、乗っているのは汚い軽トラである。