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ソーセージの皮が弾けるときのぱちぱち

至極である。

ソーセージがフライパンの上で、いやどこで焼けようが構わない、とにかく焼けていくときのぱちぱち、これが至極の美味である。

この音だけでハイボール3杯はいけると僕は思っている。

ソーセージが焼けて、その皮がぱちっと破れる音。その音を聞くために、僕はソーセージを焼いている。

ソーセージが皮焼いていて、皮が破れると言うのは、その肉汁が溢れだして、もうたまらんと言うようになったときの音である。
この音出せたら、ソーセージも「わいは本望や、もう死んでも構わん」と曰う。

だからその音を出すために、僕はソーセージを焼いているし、ソーセージもスーパーに並ばれて、逆に買われるのを待っていると言うわけである。

ぜひともソーセージはまず焼いて食べて欲しい。

焼くのも最初はしっかりとした油の上で焼く、そして水を少々垂らして蒸し焼きにすると言う過程が必要である。
これは、省略してももちろん良いが、これをやることによって、この皮の中の肉それがフルフル、フルフル、フルフルフルフルと震えて、肉汁をその外に溢れ出さばかりになっている状態を作り出すことである。

やや淫美である。

これはもう、ソーセージを抱いているのと同じである。

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