芋掘る大人

今日は、秋晴れの日で、サツマイモが大きくなっていそうなので、芋掘りをする。

娘は、そういうイベント事が大好きで、芋掘りをすると言ったら、張り切って、少し早めに起きてくる。

父と母が、既に畑に出ていて、芋の苗を大きく外しながら芋を掘るポイント示してくれる。

娘と僕が、小さなスコップを持って芋の周りを掘っていると、大小様々なサツマイモが、土の中から顔を出す。

それを傷つけないように、優しく周りの土を掘りながら頃合いを見て芋を引き抜く。

確か絵本で、大きな芋掘りのお話があった。

内容は覚えていないが、その芋を主人公が地上から、地中からモグラが、それぞれ引っ張っていて綱引きをする、というような内容だった。

今、芋を引き抜いている娘は、地中にいる、地底人と綱引きをしているのかもしれない。

地底人の力は弱く、娘は簡単にサツマイモを引き抜いてしまう。

地底人は自分たちの食事がなくなったと、嘆き、かなしみ、それでも、芋掘りをして綱引きをしたと少し楽しくなっているかもしれない。

掘りたての芋は、あまり甘みがないので、今日は味噌汁に入れて、初物を楽しんだよ。