結局、金沢で何が一番美味かったの？

結局、僕が金沢で食べたものの中で一番美味しかったものは何か。

考えてみよう。

本当にいろいろ食べた。
それだけが楽しみだった、と言うように検索しては名物を食べる日々だった。
それだけ見ればなんて幸福な日々だろう。

で、振り返ってみる。

初日、支援員は食料を自分で確保するように、とおふれが出ていたため、コンビニでおにぎりを買って持っていった。

朝、避難者の中で料理得意な人、近くの人が協力して朝食を作っている。

僕らはそのお手伝いをして、余ったものを食べて、と言われる。

余ったもの、といっても、たくさん作っているから全部余っている。

残れば次に回されるだけだが、食材はいくらでもある。

作り気力さえあれば無限の可能性。

だから、食べ尽くしても問題ない。

暖かい、味噌汁とご飯、その日は麻婆茄子が朝食に出ていた。

その味のうまいこと。

いきなり正解が出た気分だ。

僕が今回の被災支援中に食べたものの中で最も美味かったのは、この麻婆茄子だ。