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金沢を食しよう〜被災支援番外編1

近江市場で寿司を食う。

被災支援最終日は、夜勤明け10時ごろから日勤の業務が終了する夕方5時までフリーである。

この開放感は他にない。

まあ、今までだって同じような環境であり、昼間はフリーだからとても自由に動けていたが、全て終了したその開放感が加わる。

4日間、ともに夜を過ごした足しの職員と、慰労会として地ビールを飲もう、と話していた。

ちょうど金沢駅に地ビールを飲むことができるパブがある。

その店がオープンするのが11時、現在、9時50分である。

前々から行って見たかった近江市場に行って寿司をつまみ、帰ってくるのに十分な時間。

そうとわかれば行くっきゃない。

当然徒歩で、歩いていく。風は相変わらず冷たいが、今日は晴れている。

平日だったせいもあり、どこもかしこも人が少ない。

どの店も入り放題である。

業務終了の日が平日、なんてついてるんだ!

僕は、よく考えればそれほど幸運でないことでも、ついてる、と捉えて行動する天才である。

ある寿司屋で、能登にぎり8貫にあら汁がついて1500円というセットを頼む。

当然日本酒を熱燗で、ちびちびやっていると、登場である。

新鮮、うまい。

としか言いようのない、あら汁、これだけで商売できる、うまい。

熱燗、寒さでプラスアルファされて、うまい。

至極の幸福感を味わう。

わざわざ歩いて来てよかったよ。

他のメニュー、焼きホタテバターとか、牡蠣とか、気になりつつ、11時が迫ってきたので、店を後にする。

これで2000円ちょい。素晴らしい。住みたい。

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