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色んな感情に戸惑う夜も、たまにはいい
夜が来たら、楽しくなる人と、悲しくなる人、世の中は2つに分かれる。
僕は前者で、けれど、夜に何か楽しい遊びをしたり、欲望のままに飲み歩いたり、という事は全くしない。
別に嫌いではないが、それをするだけの勇気や、資産は持ち合わせていない。
けれども、夜は楽しい。
どうしてなんだろうか、明かりがなくなり、暗闇の中で人々は秘め事をしたり、あるいは仕事をしていたり、勉強や、眠っている人もいるし、様々なことをあまり活動的でなくすると言うのが現代だろう。
日が出ているうちは、無条件に何か活動しないといけないという気分になっている。
それは僕たちが、視覚に頼り切っているからで、暗闇が視覚を遮ったら、僕たちは途端に行動が限られてしまう。
けれども、現在の力で、文明の力というやつで、電力を生み出し、暗闇を照らすことを人類は可能にした。
だから夜が楽しめるわけで、僕たちはそれを享受させてもらっているわけだ、ありがたく頂戴する。
夜に人と話をしたり、酒を飲んだりすると、その人と親密になれることがある。
それはきっと、夜の力がそうさせているだけで、昼に同じようにしても、なんとなくうまくいかない。
うまくいかないどころか、そんなことをしようとも思わない可能性もある。
それを解放してくれるのは、夜の力だ。
夜を大いに利用せよ。
普段できない感情に任せた行動を取れ。
君が持っている勇気を振り絞って夜を駆けろ。
この暗闇は暖かいぞ。
この暗闇は甘いぞ。
この夜はまだ続いていく。
もう一杯、グラスを傾けよう。